【女装 告白】女装カミングアウトに失敗しない4つの考え方。女装趣味を家族・友人に告白。「期待せず、自分のwillに従え」

女装子であることをカミングアウトするトランス、あるいは、性趣向に女装子さんがあることを宣言する純男さん、
いわゆる、女装カミングアウトをする方がいます。 女装カムとも言います。

このカミングアウトをすることで、「周りが離れた」というネガティブな反応や
「自分らしくいれるようになった」というポジティブな反応などさまざまな反応がありますが・・・・

どうせなら、
カミングアウトをすることで人生をよりよい方向に導きたい！！！
という意志で行うのは言うまでもありません。

そもそも、カミングアウトはしなくてもいい場合はしないままでいいですし、
したい場合はしたほうがいいですし・・・ ここで整理したいとおもいます。

絶対に失敗しない 女装カミングアウトの４つの考え方。
※女装ではない他のマイノリティのカミングアウトにも通じる考え方
なので、女装ではない場合は自分自身のマイノリティに置き換えて読んでみてね♡

女装カミングアウトに失敗しない4つの考え方

女装カミングアウト、 または女装カムですが、
そもそもカミングアウトというのは、どういう意味なのでしょうか？

専門家

■カミングアウト（coming-out)
カミングアウトとは、 これまで公にしていなかった自らの出生や病状、
性的指向等を表明すること。 英語の動詞形でカムアウトとも言う。

女装カムというのは、

・周囲の人たちが自分が女装していること（トランス）0r女装子を性対象に含む事（純男さん）を知らない場合に、
・そうであることを周囲に周知するために宣言する

ことを指すわけです。
この女装カミングアウトについては、

・カミングアウトしたら楽だけど・・・・
・カミングアウトしたら絶対家族が引くからできない・・・
・不安しかない。でもカムしたい・・・
・カムできなくてしんどい

など、カミングアウトできなくて、不安やストレスを抱えている人が多いです。

実は、私も今はカミングアウトしていますが、（Ｂ面の友人にも家族にも）
昔は女装子であることをカミングアウトしていませんでした。

でも、当時から女装子であることを隠していてもしんどくはありませんでした。

でも、女装していることを隠すのがめんどくさかったので、女装カミングアウトを最初に
当時勤めていた会社で行いました。 その話をすると、

・勤務先で女装カミングアウトするなんてすごいな・・・
よくやったね、怖くなかった？

と周囲に言われますが、

別にすごくないんです。「昨日、○○たべたよ」と言うくらいの行為が、
実は女装カミングアウトなのです。

これ茶化してるわけではなく、本当にそうなんです。
（ちゃんと説明しますので、もうちょっと読んでください！）

女装をカミングアウトをすることについて、
何かものすごいイニシエーション（通過儀礼）的な過大評価がなされている気がしますが、

・そもそも、カミングアウトはすべきものでもなければ、してもしなくてもどっちでもいいもの

・したくないのに、でも、ストレスを抱えているなら、それは「女装を隠している」ことに対して
何かネガティブな感情を持っているから。そんな感情など捨ててしまえばいいのだ。

などなど、

カミングアウトに対するさまざまな勘違いや思い込みを、この記事で完全に消し去りたいと思いますので、ぜひご覧ください。
今からお話しする「絶対に失敗しない女装カミングアウトの４つの考え方」に従えば、 絶対に失敗しない女装カミングアウトができますし、
「あ、自分はカミングアウトしなくていいや」と気づく人もいます。

それぞれ詳しくみていきます。

カミングアウトは常にポジティブなものである。カムの本来の意味とは？

さきほど冒頭で、coming-outについて

専門家

カミングアウト（coming-out)
カミングアウトとは、 これまで公にしていなかった自らの出生や病状、
性的指向等を表明すること。 英語の動詞形でカムアウトとも言う。

 と書きましたが、 この言葉の意味が分かれば、カミングアウトが本質的にはポジティブなものであることがわかります。

何か世の中では、カミングアウトが、

・本来の自分をさらけだすドキドキ感のあるもの
・ハラハラするもの
・人生の一大イベント

みたいに、ある種ちょっと心理的抑圧や、
緊張感などネガティブな側面があるようにとらえられがちですが、そんなことはありません。

comingoutに用いられている、comeという単語ですが、
come+outing
comeというのは「来る」、outingというのは、アウティングです。
すなはち、自分の中身をアウトする、「さらけだす」といった意味です。

その「さらけだす」がcomeという単語で用いられているのが、
comingoutカミングアウトなのですが、
comeという単語は、ポジティブな意味でつかわれる動詞なんですよ。

come true「実現する」
come alive「正気を取り戻す」
come good「正しくなる」

など、comeは実はポジティブを表す形容詞としか結びつかない単語なんです。
欧米では、「来る」というのは、だいたいポジティブな意味合いで用いられます。

Dreams come true.
「夢は真実になって自分に来る→夢が実現する」

みたいに。
つまり、comeの後ろのoutはポジティブな意味だということの表れなんです。
カミングアウトというのはポジティブな意味。
「アウティング（さらけだすこと）がcome「くる」ポジティブだよ～」と言葉が物語っています。

一方、ネガティブな意味で使われるのがgo「行く」です。

go bad「よくなくなる、腐る」
go crazy「狂う」
go bankrupt「破産する」

などなど、goの後ろに来るのはネガティブな意味なんです。

もし、さらけ出すことがネガティブなものであるならば、
comingoutカミングアウトはおそらく、goingoutゴーイングとされているはず。

カミングアウトはカミングアウトであり、ゴーイングアウトじゃないんですよ。
ポジティブなものなのがカミングアウトなんです。
そこにストレスや緊張とか不安とかそんなものは本来ないはずなんですよ。

まずそこを理解するところからはじめましょう！

カミングアウトは、本来ポジティブなもの。
そこにストレスや不安とか緊張とかそんな意味は内包されてないということ。
ポジティブに、自分をouting（さらけだす）こと。
それがカミングアウトなのです。

ポジティブに、
「私は女装子です」「おれは女装子さんが好きです」
「私はこころが女性で男性が好きです」と、
outing（さらけだす）こと。表明すること。
これが女装カミングアウトなんです。

「すべき」ではない。「したい」からするだけ。

女装カミングアウトは別にすべきものでも、しなければならないものでも、
マイノリティが必ずやるべきものでもなんでもありません。

・やっぱり、自分らしくいけたほうがいいから、カミングアウトはしておくべきだよ！
・やはりいろいろとめんどくさいからカムはしておくべきだよね～
・カムしたほうが絶対いいよ！
・カミングアウトして社会に認めてもらうべきだ！

こんな言葉たちが社会を洪水のように駆け巡っているため、
女装カミングアウトが、トランスたちにとって超えるべき
通過儀礼（イニシエーション）みたいな扱いをされていることがあるんですけど、そんなことありません。

女装カムなんてしなくても一生楽しく生きている人もいるし、
カムしないことをむしろ楽しんでいる人もいる。
カミングアウトしてる人はすごい！してない人はなんか腹くくってないよね・・・

みたいな風潮もあったりしますが、
そんなこともありません。ただの思い込みです。
カミングアウトすることだけが正義じゃないんですよ。

女装カミングアウトがもし、「超えるべきもの」とか、「やるべきものだ」とか、
「してる人はすごくて、してない人はダメ」みたいなことを思っている場合は、
今この瞬間に、その価値観を捨ててください。

さきほども言ったように、comingoutはポジティブなものです。
「～べき」「～しないとだめ」みたいな強制力や義務感を伴ったネガティブな行為ではないのです。

女装カミングアウトする人が、カミングアウトしたいからするのがカミングアウトなのです。

つまり、
「私は女装してますよー！」
「おれは女装子さんが好きですよー！」
「私はこころが女性で男性のことが好きですよー！」と表明したい！！！！！！
だから、表明する。表明したくなければ、しない。

その判断基準については、もう少し掘り下げることでもできますが、それはまた後日。

とにかく、カミングアウトというのは、
表明したければする、表明したくなければしない。
このシンプルなものが女装カミングアウトなのです。

周囲の反応に対して期待しない。「自分の性趣向やあり方を表明する」ことだけが目的の一点豪華主義であること。

３つ目は、周囲の反応に期待しないこと。 これは人生にも通じる考え方です。
女装カミングアウトをする場合、周囲にはさまざまな反応が起こります。

・そうなんだー！やっぱりそうだと思ってたよー！
・わかった！あなたはあなたらしくね！
・自分をさらけだしてくれて、ありがとう！

こんなポジティブな反応もあれば、

・周囲から去っていく。
・裏でバッシングされる。
・きもい！とか否定される

というネガティブな反応もあります。

もちろん、女装カミングアウトをすることで、
カミングアウトする側はポジティブな反応をされたいものですが、
それは単なる私たちの期待であり、
それを押し付けるいわれは、カミングアウトされる側には一切ありません。

カミングアウトによる周囲の反応に期待しないこと。

カミングアウトは、さきほども申し上げた通り、
ポジティブな表明・さらけだしです。

そのポジティブさというのは、カミングアウトする側の内面の部分についてであって、
そのカミングアウト以後の周囲の反応、すなはち周囲（外面の反応）は関係ありません。

たとえ、女装カミングアウトをして、ネガティブな反応をされても、気にしちゃいけないんですよ。
そもそも、カミングアウトという行為の意味の中に周囲の反応など含まれていません。

世の中には、ＧＩＤさんの存在とか、同性同士の恋愛とか、
そういうものに対する知識がほとんどない人も たくさんいます。
そんな人たちにいきなりカミングアウトをして、
その人たちが「そうだよね！」などと理解してくれるはずがありません。

人は、常に何らかの期待があるから、ストレスや不安を抱えるんです。

「カムしてひかれた・・・ショック」というのは、
「カムしても周囲の人間はそれを認めるべき、理解すべき」という期待があるから、
ショックを受けるんです。

いいじゃないですか、理解してくれる人もいるんだから。
理解してくれる人に「ありがとう」の気持ちを持てばいいのではないでしょうか？

そして、なによりも、

女装カミングアウトの第一義は、
「自分の性趣向やあり方を表明したいから表明する」ということであり、
この一点豪華主義でいいのです。

表明！以上。あとは神のみぞ知る。
カミングアウトをすることこそが引き起こしたい結果であり、
それはカミングアウトした瞬間に達成されます。 きわめてシンプルです。

人生における悩みや不安や緊張などは、
すべて自分の勝手な期待によって引き起こされています。

・あの子がぼくを好きになってくれない
→自分がある人を好きになっている感情をある人に押し付けているだけ。

日常生活でいかに自分自身が思い込みや期待に縛られているか。
例を挙げれば枚挙にいとまがありません。

・あいつは仕事が遅い
→ある人がこれくらいの仕事をしてくれるというこちら側の判断の押しつけ

・なぜみんな私を理解してくれないのだろう？
→なぜ、自分の理解がみんなに理解してもらえると思っているのだろう？
そもそもその前提がおかしい。

・あいつのこと、キライ
→あいつはこうあるべきだ、 という自分の価値観の押しつけ

・明日重要な会議だ・・・・まじで緊張する
→自分は能力がこれくらいはあるだろう、恥をかきたくないという思い込み、期待

そんなもの、捨ててしまえばいいのです。
期待するからしんどのです。

・自分の性趣向を表明したら、ある人が引いてしまったてショック
→なぜ、その人が自分の性趣向を理解しなきゃならないの？

期待しないでください。
カミングアウトによってどんなネガティブな反応が起こったとしても、
「そんなものだよね」くらいで感じてください。

繰り返し言うようですけど、自分がやりたいからやるのがカミングアウトです。
それ以上でもそれ以下でもありません。
ちなみに、女装カミングアウトをしないことで生じる緊張や
不安やいらだちやもやっとした感情なども期待によって起こっています。

・自分らしく生きられない・・・
→性趣向のみで世の中をみている（思い込み）、自分らしさという思い込み、
自分らしさがなければならないという思い込み

レンジがチンッっていったとき、
「お、あったまった」と思いますよね？
カミングアウトはレンジのチンッ、
周囲の反応は「お、あったまった」くらいで考えておけばいいのです。

それくらいシンプルなものなのです。
そして、
理解してくれた人とこれまで通りの人間関係を築けばいいのです。

マクロ（大きな視点）で見ること！カミングアウトで人生が劇的に変わるわけではないことを知っている。

最後に、ここまでお読みになられたらもうおわかりかと思いますが、

・カミングアウトはしたいからするものであって、

・しないからといって生じる不安や緊張などは、自分の期待から起こっている

・表明の一点豪華主義。

つまり、女装カミングアウトくらいのことで、人生が劇的に変わるわけではありません。

カミングアウトをすることで、

・自分らしく生きれるようになって楽になった

・前向きな気持ちになれた

これらの体験談を話すマイノリティの方々がいらっしゃいます。 これは本当にすばらしいことです。

でも、結局これらの体験談も、
カミングアウトしてから 数年後に振り返って考えれば、「やってよかったなぁ」という
長期スパンのマクロな視点で人生をとらえたときの感想なのです。

カミングアウトをしたからといって、人生が劇的に変わるわけではない。
長い目、マクロな視点で人生をとらえるようにしてください。

そして、 仮に、

女装カミングアウトをすることで、ネガティブな反応をされたとしても、
その人が一生ネガティブなままだとも限りません。
人間の感情は、毎秒何兆個もの情報を処理しながら、毎秒変化し続けています。
人間の感情なんて、１秒後には変わってるんですよ。

人間の感情を拘束できるものは、今の世の中にはただひとつしかありません。「契約」です。
家を借りるとき、契約書を交わしますよね？
それは「今の家を月額◎万円で借りたい！という気持ちを未来の１年間にわたって拘束するため」なんです。
社会に契約がはびこっているのは、人間の感情が毎秒変化することの裏返しです。

ぜひ、マクロ（長期的な視点）で人生を考えてください。
女装カミングアウトすることで、今、ネガティブな反応があったとしても
ポジティブに変わる日がくるかもしれないと信じて生きてください。

いつか、わたしたちがマイノリティだと呼ばれているこの世界が、
そんな区別がなくなる社会がくると信じて生きてください。

私は、そんな日がくると信じています。 が、 そんな日がくるかなど誰にもわかりません。
そんな日がこないかもまた、誰にもわからないのです。

私の尊敬する偉大な経営者スティーブジョブスの言葉でこんな言葉があります。

 読み込み中 ...

女装カミングアウトをするという（あるいは、しないという）人生における点が、
今後の人生にどのような影響を及ぼすのか、なににつながるのか（線）など、今はわかりません。
でも、このカミングアウトが、いつか未来になって振り返れば、
きっとやってよかったと思えるものになると信じて、今を重ねなさい。

ということです。

女装の女神K

長くなったのでまとめ♡

１．カミングアウトがカミングアウトであること。
カミングアウトは常にポジティブなものだと 知っておく。
カミングアウトとは本来どういうものなのか？
そもそも「すべき」ものではない。
したければしよう。したくなければしなくてよい。

２．「すべき」ではない。
「したい」からするのがカミングアウト。
カミングアウトは「すべき」ものではない。
したいからするのだ。
したくなければする必要はない。
カミングアウトすることだけが正義じゃない。

３．周囲の反応に期待せず、一点豪華主義を。
カミングアウトをしたときの周囲の反応の期待を しないこと。
周囲の反応がポジティブなのか ネガティブなのかなど、
そんなことはどうでもよい。
自分がカミングアウトしたいかどうか。
カミングアウトによって、自らの性趣向などを
宣言し認知してもらえることが第一義であり、
それによって生じるさまざまなリスクを
受け入れる覚悟、想定があること。

４．マクロで見ること！
カミングアウトで劇的に人生が変わる
わけではないことを知っている。
カミングアウトが人生の劇的な何かイベントである
かのように錯覚している方が多いが、
そんなことはない。カミングアウトによって、
人生が劇的に変わるはずなどない。
変わるとすれば、カミングアウトがきっかけになって
結局自分自身の行動が何かポジティブに変わる
からだ。

カミングアウトとは・・・

・カミングアウトはしたいからするものであって、

・しないからといって生じる不安や緊張などは、自分の期待から起こっている

・カミングアウトをしてよかったかどうかなど、あとになってみないとわからない

・こんなシンプルなカミングアウトくらいで人生が劇的に変わるわけではないし、

・やりたいなら、やって！

簡潔に2行でいうなら・・・・

周囲の反応など気にせず期待せず、
自分のwill（～したいと思う）に従ってカミングアウトを行うといいよ！

ということ♡
女装カミングアウトで迷ってる方がいたら、ぜひご参考にしてみてくださいね。