もう、完全に女性化する!!と腹をくくって、【ネイティブ男性→女性】を目指すトランス女性たち。
女性化にあたっては、SRS(性別適合手術)を受ければ、戸籍変更要件の大きな関門を突破できます。
しかし、費用面の問題で、なかなか実行できない方々も多いです。
そこでよく検討されるのが玉抜き手術(いわゆる睾丸摘出手術)です。
費用はSRSのそれの10分の1程度で、リスクもSRSよりも断然低いです。
その反面、睾丸を摘出すれば、男性ホルモンが造成されなくなるので、身体は急激に女性化します。
とくに、竿(サオ=男性器)がなくなると商売にならなくなってしまう
ニューハーフさんが女性化のために玉抜き手術などをよく行ないます。
そんな玉抜き手術を実際に行った女装子ニューハーフさんたちの感想・実感はどうなのでしょうか?
玉抜き手術を検討されている方向けに、
その効果や費用、メリット、デメリット注意点などをまとめました。
玉抜き手術ってどんなの?費用や効果をSRS(性転換)と比較
睾丸摘出手術、いわゆる玉抜き手術というのは、文字通り、
キ○玉=睾丸をなくす手術です。
よくニューハーフさんが、「竿あり玉なし」という表記でパネルに表示されていますが、
男性器は残したまま、その周りの2つの玉だけを切除してしまっている状態の人です。
それは、玉抜き手術によって行っているのです。
なぜ睾丸を摘出するのかというと、睾丸=男性ホルモンを生成する場所
なので、睾丸を摘出することで、男性ホルモンが生成されなくなります。
それにより、「男性の女性化」を進める、あるいは「トランスの男性化をくいとめる」効果があります。
なので、玉抜き手術を行っている女装子ニューハーフさんなどは、
全体的にからだが丸く、毛穴が小さく肌はきめ細やかで、髪質もやわらかい、
いわゆる女性ホルモンを服用しているのと同じような雰囲気を持っている方が多いです。
性転換手術と違い、睾丸摘出手術(玉抜き手術)というのは、男性器の切除を行ったうえで、さらに
人口女性器を造成するような手術ではなく、2つの睾丸を医療的に切除するだけのもので、
リスクも低く、費用も性転換手術のそれよりも大幅に低いのです。
玉抜き手術(睾丸摘出手術)の効果や費用・リスク・副作用をSRS(性別適合手術)と比較!
では、玉抜き手術の概要を、わかりやすくSRSと比較した表にしてみました!
睾丸摘出手術 =玉抜き手術 |
比較要素 | 性転換手術 =SRS |
・男性ホルモン生成場所である睾丸を摘出 してしまうので女性化効果あり ・いわゆる男性器の棒だけがあり、玉がない状態 |
効果 | ・男性器そのものを切除してしまう(棒+玉両方とも切除)するので、女性化効果あり
・男性器を切除した空間に人口女性器えを造成し、見た目の世紀も女性になる |
・女性ホルモンの副作用のような効果 (疲れやすくなる・うつ状態になりやすい・ 骨粗しょう症になりやすいなど) |
リスク・ 副作用 |
・女性ホルモンの副作用のような効果 (疲れやすくなる・うつ状態になりやすい・ 骨粗しょう症になりやすいなど) ・手術が失敗すると最悪死にいたる場合も。 |
10-20万円 |
費用 | 100-300万円 |
女装子ニューハーフさん(GID以外)で、 女性化願望が強い方や、 SRS願望があるものの費用がない方など |
多いトランス分類 |
GIDさん |
玉抜き(睾丸摘出)手術の効果・メリット
男性ホルモンの生成場所である睾丸(玉)を摘出するため、
抗男性効果が期待でき、体が女性化するメリットがあります。
また、玉あり竿なし状態になるので、股間部分が少しスマートになり、
股間もっこり防止効果が高くなります。
また、個人差はありますが竿部分も縮小していきます。
・抗男性化が可能
・肌質、雰囲気、脂肪の付き方などが女性化します
・股間部分がスマートになります
・女性ホルモン服用の効果が高まります。
玉抜き(睾丸摘出)手術の副作用・デメリット
玉抜きをすることにより、ホルモンを生成できなくなるため、
女性ホルモンを定期的に打ち続ける必要があります。
また、疲れやすくなったり精神不安定になったり、骨粗鬆症になりやすくなるなどの
デメリットもあります。
また、一度玉抜きを行うと元に戻せない不可逆的な手術でもあります。
・ホルモン生成ができなくなるため、女性ホルモンの定期的服用が必須になる
・疲れやすくなる
・精神不安定になる場合もある
・骨粗鬆症になる可能性がある
・一度行うと「玉を戻したい!」と万が一思っても、元に戻せない
玉抜き(睾丸摘出)手術ってどれくらいのコストはかかるの?SRSと比較してどれくらい安いの?
出典元:srs.athenaclinic.net
アテナクリニック東京銀座院だと、
玉抜き(睾丸摘出)手術で、200,000円(20万円)です。
出典元:www.gidcenter.com
ナグモGIDセンターでSRSを行なうと、
SRS膣形成なしで800,000円(80万円)、
結腸法だと1,890,000円(189万円)
かかります。やはり、コスト的には、玉抜き手術のほうが
SRS手術よりも10分の1ほどのコストでできます。
値段などは病院によって異なるので、おおざっぱな相場観にはなってしまいますが、
玉抜き(睾丸摘出)はSRSの10分の1のコストと認識しておけばいいかと思います。
玉抜き手術をした方の反応・感想
実際に玉抜き手術をした方の感想をまとめてみました。
ポジティブな反応・感想「玉抜き手術やってよかった」
・タマ抜き手術は非常に痛かった。2日間くらい動けないほど痛かった。
もちろん麻酔はしたけれど。あれから3年たつが何事もなかったかのように生活しています。
正直、メリットとしては、肌や全体的な印象が女性化しました。
お化粧のノリが全然違いますね。デメリットは男性のときと比べて、疲れやすかったり、
しんどかったりすることは多くなりましたね。
でも、SRSよりもリスクは少ないし、私は女性化したい方はやるべきだと思います。
でも、GIDの方は結局女性器が作れないので満足できないでしょうね。。。
・痛いのは最初の皮を貫通する時と、睾丸の薄皮を貫通する時だけ。
精巣に注射されるって、想像する程痛くない
・睾丸摘出手術をしてから3年経ちました。
玉抜いてから今日まで、大量ホルしていた頃よりも、
心の安定感と幸福感に毎日満たされています。
以前はエストロゲン(0.625mg)を毎日8錠(5mg)と、エストラジオール(2mg)
を一日おきに1錠だったのが、玉抜いてからは、
エストロゲン(0.625mg)を毎日1錠、エストラジオール(2mg)は週に1錠服用するだけです。
それでも肩から膝までの肉の付きかたは女性と間違われるほどにまでなりました。
・玉取って悲願達成って感じでかなり晴れ晴れとした気持ちだよ
それより注射したあとちょっとキツイかな厭世的になるね
玉抜きと同時にホル注始めたからあれだけど、すでに薬入れてるなら大したことないんじゃないかな
ネガティブな反応・感想「玉抜き手術やって後悔した」「違う考え方もある」
・玉抜きやったけど・・・
この数年、食うのもやっとくらい鬱がひどい。
女装とかも含め、あらゆるものに興味無くなったし、
なにより仕事に対しての向上心とか忍耐力とかが根こそぎ無くなった
・私は30過ぎてから玉抜きました。
正直、私は30歳過ぎてからの去勢のほうがいいと思う。
酸いも甘いも経験してるだろうし、女性化することについて、夢ばかり見てないでしょ。
カバちゃんは45歳で去勢したけど、こういう生き方もあるということが、
若いMTFにもっと広まればいいな。
今のMTFは1日でも早く性転換しなければいけないみたいと思い込んでいて、
窮屈だよ。細く長く、しぶとく生きてかなきゃ。
・(ネガティブというよりもクリティカル(批判的)
結論からいうと、やりたい人はやればいいと思う。
女性化して幸せなのであればやるべきだ。
しかし、一度やっちゃうと完全な男にはもう戻れない。
その覚悟と腹をくくってやるべきだ。玉抜きの場合は、サオは残るので、男に戻りたくなったら、
玉なしの状態で戻ることはできるだろう。
それがSRSとの決定的な違いだ。SRSは絶対に男には戻れない。
あと玉抜きの年齢だが、それは早いにこしたことはない。
だが、私の知り合いで35歳で玉抜き手術をした方がいるが、
今では43歳で元気にママ業をやっている。
間違いなく、玉抜きをやる前と今じゃ、女性度合いは格段に違う。
あと、老後なんて気にしちゃいけない。老後のために生きているのだろうか?
老後までの時間と老後以後の時間。どちらが大切なんだ?と思う。
間違いなく、身体が元気な老後までの時間を自分らしく、大切に生きるほうがいい。
玉抜き手術に関する反応を賛成派・反対派でまとめてみました
・SRSと比較し、そのリスクの低さと女性化の効果の高さから推奨する意見
・女性化ができるし、男性としての生活もやろうと思えばできるという意見も。
・年をとってからやるべきとする意見もあった。年をとってからのほうが、いろんな人生経験があり、総合的に判断した上で玉抜きできるとする意見。
女性らしくなることは間違いなさそうですね!
・玉抜きしたところで、老後は同じだという意見。リスクしかないという意見。
・年齢がいってから行なっても意味がないとする意見。
・なぜ玉抜きするのかをしっかり考えるべき。売春や風俗などで身体を売ることだけを
考えて玉抜きするのは非常に危険。人生がたちゆかなくなるとする意見。
やはり副作用のデメリットを考えて、人生全体で考えれば
やらないほうがいい!という方もいるようです。
リスクを考えた上できちんと判断しましょう!玉抜き手術
いかがでしたか?
・抗男性化が可能
・肌質、雰囲気、脂肪の付き方などが女性化します
・股間部分がスマートになります
・女性ホルモン服用の効果が高まります。
・ホルモン生成ができなくなるため、女性ホルモンの定期的服用が必須になる
・疲れやすくなる
・精神不安定になる場合もある
・骨粗鬆症になる可能性がある
・一度行うと「玉を戻したい!」と万が一思っても、元に戻せない
玉抜きをすべき方とすべきでない方ははっきりと分かれると思います。
GIDの方、AG(自己女性化愛好症)の方、アセクシャル(無性)の方以外はやるべきではないと考えます。
やるべき方でも、しっかりとご自身の人生プランなどをしっかりと考えた上で、判断するようにしましょう。
玉抜き手術は、後日の抜糸なども必要のない技術がでてきており、
「1日ですべてが完了してしまう」ようになってきており、
「歯医者さんにいくような感覚で」簡単に手術を受けることができます。
その手軽さゆえに、安易に手を出してしまい、睾丸摘出を行なったことを後悔する方も中にはいます。
一番いいのは、実際に睾丸摘出を行なった方何人かにその感想を聞くことです。
医師の意見だけでなく、被手術者側(睾丸摘出された人)の意見もセカンド・オピニオン的に聞くことで、よりよい選択が可能になる確率があがります。
本日もお読みいただきありがとうございました。