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女装専SNS・T's LOVE【tsloveティーズラブ】はオワコンなのか?女装SNS変遷の歴史とこれから



女装専SNSのT'sLOVE(ティーズラブ・ティーズ)という希代の人気SNSがあります。
女装界に12年来にわたって主要SNSとして降臨し続けてきました。
しかし、近年「T's LOVEの存在すら知らない」「知ってるけどもう全然やってない」という女装人が増えてきています。
tsloveはオワコンになってしまったのか?
=終わった・役目を終了したコンテンツになってしまったのか?
女装SNSとして女装界のコミュニケーションをリードし続けてきたT'sLOVE。

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しかし、2018年になり随分と過疎化が進んでいる印象があります。T'sLOVEはオワコンなのか?
歴史とともに振り返り、未来について少し語ってみたよ!

T's LOVE(ティーズラブ)の歴史は2006年にさかのぼる!女装専SNSという安心感は女装界にとんでもなく大きな価値を提供してきた!

tsloveがオワコンなのかどうかはいったん置いておいて、まずはtsloveの歴史を少しだけ
振り返ってみようと思います!

2006年頃誕生したT'sLOVE

T's LOVEについて

TRANS COMMUNIY  T's LOVE
http://tslove.net

2006年頃誕生!当初はオープン制
→まもなく招待制に

現在は既に登録しているユーザーの招待がなければ入会できない「招待制」ですが、
2006年tslove開始当初はオープン制で誰でも登録できる仕様でした!

2006年といえば、mixiというSNSが登場し、世間に初めて
ソーシャルネットワーキングサービス=SNSというインターネット上の
新しいコミュニティが登場し浸透してきている頃でした。

tslove登場前の女装界といえば、オンライン上といえば、
基本的にはネット上の掲示板や、
女装専門のコミュニティサイトでのチャットなどによるコミュニケーションが中心でした。
基本的には女装コミュニティのリアルが中心で、

仲良くなった暁に行われる連絡先交換は、

「ティーズラブやってる?」
「ツイッターやってる?」
「ライン交換しない?」

の代わりに「メルアド交換しない?」でした。
(××メールとかなつかしいですね!要は、自分の生アドレスを女装の世界では
さらしたくない人が使う捨てマスクアドレスで「××メール」というのがよく使われていましたね!)

そんな時代に、女装専SNSとして誕生したのがT'sLOVEでした。
当時は今のように女装趣味の一般的ではなく、アンダーグラウンドな色が強かったため、
「女装専である」というT'sLOVEの価値はとてつもなく高く、一気に女装界内でのユーザーを
獲得していきました。

 

 

2008~2010年全盛期を迎える

tsloveの招待制という閉鎖性が「女装趣味というアングラな趣味を自由に公開できるユートピア」
のような価値を生み出し、女装人のほとんどがtsloveの存在を知っているというような状態になりました。
一般社会でいうfacebookのような感覚です。

その間、女装SNSはほかにも誕生しましたが、どのSNSも認知されないまま終わっています。
tslove一強状態が10年ほど続くようになります。

facebookでも「知ってるけどやってはいない」という人がいるのと同様、女装人であれば「知ってる」のがtsloveで、
やっている人もいればやっていない人もいるという感覚でしょうか。

 

 

潮目が変わり始めた2010年~

2010年頃から、世間でも「男の娘」という言葉が生まれ、
2014年には流行語大賞候補にノミネートされるほどに、女装文化がアングラな面から
アパグラ(表の世界)面にも広がるようになっていました。

東京、大阪各地で若い世代を中心とした男の娘カルチャーが芽を出し、
「女装はひた隠しにする趣味」という感覚から
「みんなが楽しめる趣味」という現在のような色がつきはじめたのが
2010年頃からの男の娘ブームであることは間違いありません!

インターネットネイティブな世代が女装界にも多く参入してきたことで、
これまでの女装界独自のtslove以外のSNS、
twitterやfacebookにも女装子さんが登録しはじめたのはこの頃です。
しかし、まだこの頃はtwitterもfacebookも現在ほどの女装人ユーザーは存在していません。

しかしtslove一強だった女装SNS界隈は2010年を境に、潮目が変わりました。

別に、女装専SNSじゃなくていいじゃん!

女装人たちの女装に対する「バレてはいけない」という思い込みから解放され、
徐々に女装に関する情報をtslove内だけではなく、mixiやfacebook、twitterという
一般SNSでシェアし始めるようになりました。

それまで、女装文化の中心にいたといっても過言ではないtslove。
女装人たちはそこでコミュニケーションをし、
女装の世界の足跡をそこに残してきました。

近くに女装コミュニティのない地方部の女装人に
「自分1人ではなく、こんなに女装子さんが存在しているんだ!」
という安心感を与え、居場所になってきたこと

女装史上初、女装という共通項でインターネット上で情報交換できる
インフラを提供したこと

これらのtsloveが女装界に与え続けてきた価値は、言葉では語れないほどの多大な価値があります。

 

twitterの女装人アクティブユーザーが急上昇し、T'sLOVE(ティースラブ)からtwitterへSNSスライド。女装人のティーズ離れが進んだ。

2010年には女装人がtwitterを使い始めていますが、
まだその頃は、twitterをやっている女装人は超少数派でした。

しかしSNSやコミュニティサイトの特徴として、
ある一定数ユーザーが増えれば一気にユーザー数が拡大する「ひとけ効果の法則」があります。

ひとけがある一定のレベルまで達すると、ユーザー数が爆発的に上昇する現象です!

twitterでいうと、こんな感じに増えたわけです!

 

その上で、T'sLOVEのアクティブユーザーがtwitterに移行したために、
T'sLOVEのアクティブユーザー数が減少していったのです。

アクティブユーザーというのは、「そのサービスを継続利用してる人」のことです。
要は「登録してるだけじゃなくて、ちゃんと利用してるユーザー」のことです!

この頃には、T'sLOVE内における「新着日記数」は2010年に比べて7分の1程度減少しています。
以下はT'sLOVE内の女装ワールドアカウントとは別に女装ワールド編集部が保有している
定点観測アカウントにおける「T'sLOVE内の新着日記投稿数」の定点観測データです。

<T'sLOVE内の定点観測アカウント マイフレ約200人>

2010年5月第1週 新着日記投稿数 136記事
                             新着日記投稿人数 98人
2015年5月第1週 新着日記投稿数 128記事
         新着日記投稿人数 86人
2018年5月第1週 新着日記投稿数  28記事
         新着日記投稿人数 23人
 

これを見れば、あきらかにT'sLOVEユーザーの日記投稿数が
2015年までと2018年とでは、85%減の結果になっています。要は7分の1程度にまで減少しているのです。

あくまで1つのアカウントにおける日記投稿数の推移なので、マイフレの属性等で少々データの誤謬はありますが、
アクティブユーザー数の減少を裏付けるデータとしてはある程度有効なのではないでしょうか!
(厳密なアクティブユーザー数はT'sLOVE管理者さんしか見れませんからね^^;)

これを考えると、T'sLOVEは少なくとも以前と比べるとアクティブユーザー数は減少しています・・・
オワコン化しつつあるように思えます…

では本当にT'sLOVEはオワコン化してしまったのでしょうか・・・?

 

 

T'sLOVEはオワコンではない。twitterには提供できない価値に反応するコアなユーザーはこれからも残る。女装がフラット化すればするほど超ニッチSNSとして小さなコミュニティとして確実に残る。

たしかに、T'sLOVEが女装人にとっての中心SNSではなくなってきていることは
事実ですが、オワコン=終わったコンテンツではありません!

T'sLOVEはtwitterには提供できないきちんとした価値をいまだに提供しているからです。
それは、

・女装バレできない層のクローズドSNSを求めるニーズ
・定期的な忘備録として日記を残したいというニーズ
・拡散性や評価がめんどくさいニーズ

です!
これはtwitterには提供できない女装人SNSとしての価値です。

 

女装バレできない層のクローズドSNSを求めるニーズ

もちろん、twitterはクローズドSNSではないので、
ぶっちゃけ鍵アカウントにしない限り誰が見ているかわかりません。
厳密にはT'sLOVEも招待さえされれば誰でも登録できるので、
完全クローズドではないですが、

twitterがWEB検索エンジンに登録されるのに対して、
T'sLOVEはされません。

T'sLOVEに書いた情報は誰かがどこかにコピペでもしていない限り、
T'sLOVEのアカウントさえ消してしまえば全消去できます。

しかし、twitterはWEB上に検索結果として残る上に、
twitterに付随する様々な保存サービスや、
拡散のしやすさから、一度twitterに投稿したツイートを
WEB上から完全に消去することはなかなか難しいのです!

女装はできればアングラな趣味のままでいたい!
絶対にB面の人間関係にはバレたくない!
という層は存在しているので、そのような方にとってのT'sLOVEは
価値のあるSNSとして残るはずです。

 

定期的な忘備録として日記を残したいというニーズ

twitterはどうしても140文字以内にツイートを収めるという制限があるので、
日記的な内容は書きづらい仕様になっています。
書くとしてもいちいち小分けにしないといけないのでめんどくさいです。

このニーズは今でも存在していて、
普段はtwitterを使いつつも、日記的な内容は定期的にT'sLOVEにも投稿するという層がいます!

女装に関する日記はtwitterだけでなく、T'sLOVEにも投稿しておく!長めに。
という感じです。

 

拡散性や評価がめんどくさいニーズ

twitterやfacebookもそうですが、拡散性がありますよね。
これらは「フロー型SNS」というのですが、
1人が情報のストレーム(流れ)の中に書き込んでいき、
その書き込みをいいと思った人がいいね!と評価する。
ぶっちゃけ、これがめんどくせwと思う層もいるわけです。

T'sLOVEのような1人のユーザーが1人ずつ部屋を持ち、
自分の世界の中で書き込みを投稿する
「ストック型SNS」独特の「ゆるさ」を求めるニーズは
今後も存在し続けます。
そのような方にとって、T'sLOVEは貴重な価値を持っているわけです。

このように、T'sLOVEはtwitterが提供できないSNSとしての価値を持っています。
女装がさらにフラット化すると、今のtwitterのように、
一般アカウントと女装アカウントがミックスしているという状況にますますなっていきます。

しかし、「女装がフラット化すること・アンダーグラウンドではなくなることを望まない層」
いわゆるディープコア層は残り続けます。

そうなれば、T'sLOVEは超ニッチSNSとして、むしろその価値を再確認される未来がくることでしょう!
T'sLOVEはオワコンではないのです。

女装SNSはtwitterになった!
それでも、T'sLOVEにしか出せない空気・機能・雰囲気は
超ニッチSNSとして女装界にこれからも残り続けるでしょう!

とはいえ、現在よりもアクティブユーザー数はさらに下がることが予測されるので、
「1年以上ログインしていないユーザーの消去」等、サーバー負担代を軽減させて
よりミニマムな運営を行っていく必要性はあるかもしれません♡

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最後までお読みいただきありがとうございました。






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