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【トランス 性転換】性別適合手術=SRSを受けるべきかの判断基準・デメリットやリスク。

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ニューハーフさん(女装を職業としているプロのこと)や女装子さんの中には、
「性別適合手術を行って女性の体を手に入れたい」と思っている方がいます。
性別適合手術をして、女性の体を手に入れたニューハーフさんや、現在女性として生活するGIDさん。
トランスジェンダーの中には本気で性転換手術を考えている方も多く存じています。

性別適合手術が保険適用内になったり、有名人が続々とSRS済みをカミングアウトするなど、
以前よりも性別適合手術が身近なものになってきている昨今。

正直言って、私は性別適合手術に関しては極めてネガティブ論者です。
それは、リターンに対してリスクが大きすぎるから。
そして、性別適合手術を受けたことを後悔している人を多く知っているから。

それでも、なりたい性を身体的特徴という側面から実現できるSRSを全否定するものではありません。
人によっては、SRSによって自己実現を行えるのです。

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「まだ性別適合手術を受けていない方に、チアキちゃんの記事をみてほしい。
私も手術する前にチアキちゃんの記事を見たかった」というお声も頂戴する中で、
性別適合手術を受けるべきかどうかに関する記事を書きました。

・将来的に性別適合手術を考えている方
・そもそも何か知らないけど知識として知りたい方
・性別適合手術を否定しているけど、新たな視点を知りたい方

いろんな方の今後の選択の参考にしていただけるように書きましたので、ぜひ数ある意見のひとつとして、ご参考くださいませ。

クリハラチアキ
私の意見が100%ということはありません。 「共感できる」部分だけ取り入れてみてください。 とはいえ、リスクに関しては「最悪の事態」を想定すべきもの。 リスク判断としては、取り入れるべき情報ですので、ぜひご参照くださいませ。

性別適合手術=SRSとは何か?

性別適合手術というのは、Sex Reassignment Surgeryと英語では表記され、
その頭文字をとってSRS(エスアールエス)と表現されることがあります。

性転換手術と表現したり、中には、スラング的な表現で、去勢(男性器をとりさること)などとも言われます。
身体的特徴を大きく分ける「性器」をネイティブ性とは異なるもう一方の性に、適合させる手術です。

ネイティブ男性であるトランスジェンダーが男性生殖器を女性生殖器に適合させる手術です。

性別適合手術とは・・・

・男性生殖器を切り取り、女性生殖器に変える
・その方法はいくつか方法があり、「男性生殖器の一部を移植する方法」と「大腸とつなげる方法」がある。
・要は、男性生殖器のおちんちんを切り取り、女性生殖器に作り変える手術のことです。
・不可逆的な手術である。

そして、このSRSは不可逆的な手術だということは非常に重要です。
要は、一度男性生殖器を女性生殖器に変更すると、再度女性生殖器から男性生殖器に戻すことは不可能だということです。
いわゆる、一方通行な手術だということです。
すなはち、一度SRSを受けると、「やっぱり男性生殖器のほうがいいから戻す」なんてことはできないということなのです。

クリハラチアキ
SRSは一度行うと元には戻せない「不可逆的な手術」です。
手術後の状態が満足のいくものであれ、不満足なものであれ、
一度男性器を切ると元に戻すのは不可能だと考えておいてください。

 

 

図解!どんな人が行うの?性別適合手術を受ける人

性別適合手術は誰もが受けることができる手術ではありません。
実際に性別適合手術を受ける人がどのような人なのかを図にしてみました。

○・・・YES ×・・・NO
will・・・その人の意思。SRSを受けたい!と思っているのかどうか。
can・・・手術できるかどうか。手術可能な条件を満たしているかどうか。
practice・・・実際に手術を行なうかどうか。

 

will 性別適合手術を受けたいという意思

「SRSを受けたい!」というwill○をもつ方はさまざまです。
GIDさんや、自己女性化愛好症の方、GID軽度の方、女装を職業としている方・・・etc
とにかく、男性生殖器ではなく、女性生殖器を自分の体に保有したいという願望をお持ちの方です。
トランスジェンダーの中でも様々な種類の方がいますが、どの層でも一定数このwillを持つ方は存在しています。

その理由は人によってさまざまですが、
多くの場合「女性になりたい(GID/MtF的理由)」か「女性生殖器で性行為をしたい(AG的理由)」のどちらかです。
一方で、「女装をしたいけれど、SRSまではしたくない」という方はwill×です。

 

can 性別適合手術を受けることのできる条件

SRSを受ける方の大半は日本かタイで行ないます。
両国で詳しい条件は少し異なりますが、共通するSRSを受けることのできる条件は以下です。

SRSを受けることができる条件

1.過去1年以上の間、新しい性での生活を行なっていること。
2.ホルモン療法を1年以上行なっていること。
3.性同一性障害であると診断されていること。
4.HIVが陰性であること。
5・手術代金の支払い能力があること

要はwillに関係なく、上記5条件を満たしている(can○)であれば、SRSを受けることは可能です。
裏を返せば、SRSを受けたくても(will○)であっても、上記5条件を満たしていなければ(can×)であれば、SRSを受けることはできません。

1.~4.まではGIDさんの場合は早期に満たすことができますが、5.手術代金の支払い能力があることという条件をなかなかクリアできないのが現状です。

SRSのコストは手術代の安いタイで受けても100万円は少なくともかかります。場合によっては200万円ほどかかる場合も。
このような大金を用意できる方というのは限られてくるので、多くの場合はパトロンや出資者を見つけてSRS手術を受けるのですが、万人ができる方法ではありません。

クリハラチアキ
多くのトランスジェンダーは貯金をして、SRSを30代半ばで行う方も多いです。
この金銭的コストの多さが多くのGIDMtFを悩ませています。

 

practice 実際に性別適合手術を受けるかどうか

上図のように多くの人はSRS手術を受けません。
will○(SRSを受ける意思がある)+can○(SRSの5条件をすべて満たしている)
が同時にそろって始めてSRSを受けるのです。

なので、SRSを受けるという選択肢は極めて限られた方々の選択肢だということです。

 

日本では、カルーセル真紀さんや、はるな愛さんがSRS済

日本では、SRS済みの有名人として、
カルーセル真紀さんやはるな愛さんがいらっしゃいます。
近年では、kabaちゃんや、genkingさん、佐藤かよさんなども、
SRSをして男性器を切除しています。

クリハラチアキ

SRSを受けたい(will〇)
かつ
SRSを受ける条件がそろっている(can〇)
の中から、
Practice〇実際に行うかどうかなので、
SRSを受ける人はトランスジェンダーの中でもかなりの少数派である。

 

 

性別適合手術=SRSのデメリットとメリットを考える

結論から言うと、性別適合手術は極めてデメリットが多い手術です。
メリットとデメリットをご紹介します。

 

性別適合手術を受けるメリット

・女性の身体的特徴を手に入れることができる。(自己実現できる)
・GIDの方のこころは女性、体は男性という性別の不一致状態によるストレスを軽減できる。
・戸籍上性別の変更要件のひとつを満たすことができる。

SRSを受ける方の多くは、戸籍上性別の変更をねらっています。戸籍上性別の変更要件は、

戸籍上性別の変更要件

1.2人以上の医師により、GID診断を受けている
2.20歳以上であること
3.現に婚姻をしていないこと
4.現に未成年の子がいないこと
5.生殖腺がないこと、または永久的に生殖機能を欠く状態であること
6.その身体について他の性別に係る身体の性器に係る部分に近似する外観を備えていること。

この変更要件5.6.をSRSによって満たすことが可能なのです。
そして、なによりGIDの方にとっては、こころの性別と体の性別を一致させることができ、
こころは女性、体は男性という不一致のストレスを大幅に軽減できるというメリットがあります。

 

 

性別適合手術を受けるデメリット

・寿命が縮まる(平均10-20年縮まるといわれている)
・男性生殖器から女性生殖器に完全に変わるとはいえない。場合によっては変更後の女性気が定着しない場合などもある。
・生殖能力を失い、性的快楽を味わえなくなる可能性がある。
・精神不安定になりやすくなる
・手術前、手術後の生活スタイルに一定期間制約を伴う
・体力の低下を伴う
・不可逆的な手術で元に戻れない

SRS手術は技術が日々進歩しているとはいえ、まだまだ発展途上中の手術技術です。
男性生殖器から女性生殖器に100%変更可能かどうかはわかりません。(もちろんこれはありとあらゆる手術に関して言えることですが)

また、場合によっては性的快楽を一生味わえなくなる可能性もあります。そして何より、精神不安定に陥りやすくなるそうです。
人間の精神はホルモンバランスの影響が強いので、(ホルモンバランスが崩れるとイライラしやすい更年期障害などが例)
SRS後は、ホルモン製造器を失い、ホルモン治療のみになってしまうため精神不安定にほぼ100%の確率でなるそうです。

そして、不可逆的な手術であるがゆえ、精神不安定になり、体力の低下を伴うことで、「男性生殖器に戻したい」と考えても、もう元の男性生殖器は戻りません。
その絶望感からさらに精神不安定を加速させ、うつ状態に陥る方も少なくありません。

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性別適合手術=SRSはデメリットが大きく、検討には非常に慎重な判断が必要

このように、デメリットが非常に多いのがSRS手術です。
SRSを受けるべきかどうかというのには非常に慎重な判断が必要なのです。

なので、will○can○practice○の方、
すなはち「SRSを受けたいという意思を持っていて、
SRSを受けようと思えば受けることのできる人」であっても、
SRSを受けるべき人とそうでない人が分かれるのです。

 

つまり↑図のように、
will○can○practice○の方の中でもSRSを受けるべきひととそうでない人をさらに細かく分類してみていく必要があります。
言うまでもありませんが、practice×の方はSRSを受けるべきではありません。

クリハラチアキ
ここまでの話をまとめると・・・

・SRSはデメリットが大きい
・しかし、SRSにより男性生殖器を女性生殖器に帰ることで、自己実現できる方にとっては、
「女性生殖器を手に入れることができる」という一転豪華主義の立場(メリットが手にできれば、いかなるデメリットをも受け入れるとする立場)
にたてば、SRSを受けるという選択肢を検討できる。

 

 

性別適合手術=SRSを受けるべきかどうかを慎重に決める3つの判断基準

この中をさらに分類すると・・・SRSを受けるべきかどうかは、

そもそも、
GID:〇or×
know and Decision:〇or×
should:〇0r×
それぞれの視点について、きちんとした判断が必要で、

・どれか1つでも×であればSRSは受けるべきではない。
・すべて〇であったとしても、should(受けるべきかどうか)は△=慎重な判断が必要

ということです。ではそれぞれの3つの視点を詳しくみていきます。

 

GID こころが女性であること。少しでも違和感がないか?

このGIDであるかどうかはSRS手術を受けるべきかいなかを判断する上で、非常に重要です。
「私は女性である」と何の疑いもなく、心からそう思っている場合のみGID○です。

「どちらかという女性かなぁ」とか「男性がいやだ」などという漠然とした女性化欲求や、
女性の体になりたいというMtF(自己女性化愛好症)の方などはGID×です。
GIDの診断書を持っている場合、基本的にはGID○ですが、
医師によってはいい加減な診断をしているところもあるそうなので、GID診断書を持っているということのみでGID○と判断することは危険です。

「私は女性である」と何の疑いもなく、心からそう思っている場合というのが重要です。

クリハラチアキ
GIDであるかどうかを判断する材料として、GID診断書を医師から発行してもらうのはいいが、
それだけをもってSRSにおけるGID○かどうかは慎重な判断が必要。

 

Know and Decision デメリットを知っていて受け入れる覚悟があるか

先述のSRSを受けることのデメリットを知っていて、かつそのデメリットが起こりうるリスクをすべて
引き受ける覚悟がある場合は、Know and Decision○です。
「もしかしたら男性に戻りたいと思うかもなー」とか「精神不安定はいやだ」とか「長生きしたい」とか、
SRSのデメリットに関してひとつでもリスクとして引き受ける覚悟がないのであれば、
Know and Decision×です。

リスクを許容できなければ、絶対にSRSを受けるべきではないと考えています。
リスクの許容というのは「最悪の事態が起こった場合でも、それを受け入れる覚悟と余裕があるかどうか」です。
なければダメです。

クリハラチアキ
それほどにSRSというのは、身体的ダメージと精神的ダメージをもたらす可能性がある手術だということです。
生半可な気持ちで行うと、人生そのものの幸福度がガクっと下がり、最悪自殺してしまう人もいます・・・。
それくらい、相当な覚悟とリスク許容が必要な手術であることは肝に銘じておくべきです。

 

 

should SRSを受けるべきかどうか

GID○Know and Decision○の場合のみ、
should△です。
必ずしも受けるべきとは限りません。should○とはいえません。
デメリットを引き受ける覚悟があったとしても、実際に起こってみないとわからないデメリットの苦しみや後悔が必ず起こってきます。
さらには、そうなったとしても、不可逆的な手術のため、後戻りはできません。なので、should○ということはできません。

クリハラチアキ
手術をしても、

・うまく女性器が定着しない場合がある
・性的快楽を味わえないor軽減される場合がある
・痛みが続く場合がある
・自分が望む女性器の形状にならない場合がある
・寿命が大きく縮まる可能性もある

これらのリスクが伴うことを超えて「男性器を切除し、女性器になる」ことのほうが
ご自身の価値観の中でなんどきでも上回るのか。一切の迷いがないのか。
もう一度、心に問いかけてみてください。

 

SRSを受けようと思えば受けることができる人でも、SRS受けるべき人は限られている

まとめです。
SRSを受けてもいい人、受けてはいけない人。

赤字部分の人は間違ってもSRSは行わないこと。

図の赤字部分の方は、SRS手術を受けようと思えば受けることができるけれども、
(will○can○)受けるべきではない(should×)ということです。

よく自己女性化愛好(AG)の方が自分の体を女性化したいがために、その自己実現の一環としてSRSを受けます。
しかしその場合、SRSにより女性の体を得ることで自己実現をできますが、デメリットが大きすぎて、それに耐えることができません。

こころは女性でないので、男性に戻りたいという瞬間に戻れないことがストレスになってしまうのです。
なので、GIDでなければすべてshould×とし、SRSを受けるべきではないとしました。
そして、GIDであったとしても、SRSのデメリットを知り、それを受け入れる覚悟がない方はSRSを受けるべきではありません。

 

SRSを受ける条件がそろっていたとしても、慎重に判断すること。

図の黄色い部分の方、
SRS手術を受けようと思えば受けることができ、
(will○can○)
こころが完全に女性であり、
(GID○)
SRSのデメリットを知っていて、それを受ける覚悟もある方
(Know and Decision○)
のみが、SRSを受けてもいいと思います。

裏を返せば、これにあてはまらない方の性別適合手術は今のところ
絶対におすすめしません。

また、SRSを受けるべき条件をすべて満たしている方であっても、100%SRSを受けるべきだとはいえません。
SRSのデメリットとそのリスクを知っていて覚悟ができていても、実際にそれを体験しないとどれくらいの苦しさやしんどさなのかを体感することはできません。

実際、SRSを受けて、こころと体の性別の不一致を解消することができたとしても、

SRS手術を受けようと思えば受けることができ、
(will○can○)
こころが完全に女性であり、
(GID○)
SRSのデメリットを知っていて、それを受ける覚悟もある方
(Know and Decision○)
であってもSRS後の想像を絶するデメリットの苦しみに、後悔をしてしまう方が多くいらっしゃるのです。

しかし、SRSは今のところ不可逆的な手術なので、その苦しみから一生解放されることはないのです。
本当に慎重に考えるべきなのです。よく考えてください。人生は一度きりです。

まとめ

・SRSのデメリットが極めて多い。
・SRSは不可逆的手術であり、一度行なうと男性に戻ることは一生できない。
・will○ can○意外はSRSを受けない。
(SRSを受ける意思があり、SRSの基準を満たしている方以外は、SRSを受けない。)

・要は「SRSを受けたい」と意思があっても、SRSを受ける条件を満たしていなければ、SRSを受けることはできない。
・仮に、will○can○であっても、人によってはSRSを受けるべきではない。

・GIDであったとしても、SRSのデメリットを知り、それを受け入れる覚悟がない限りはSRSを受けるべきではない。
・GIDであり、SRSのデメリットを知り、それを受け入れる覚悟があったとしても、
SRSのデメリットは想像を絶する苦しみであり、一度きりの人生で、非常に慎重な検討のうえで判断していただきたい。

SRSだけが女性化ではありません。人生にはバランスがあり、リスクを考えた際、「自分の中でできる範囲の女性化をして心を充足させる」ことも可能なのです。

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少しでも迷われたのであれば、ぜひご一考ください。
私の意見がすべてではないですが、あえてネガティブシンキング=リスクヘッジ型で書いたのは、
リスクとして「人生そのものい」「命」がかかっているからです。

もし周囲にSRSを考えている方がいらっしゃればこの記事を拡散してあげてください。
命や人生そのものがリスクにある場合、非現実的なポジティブシンキングは無意味です。
むしろ人生を亡ぼす可能性があります。

現実的に考え、一度決めたら、楽観的に進め。
これは人生すべてに通じること。ビジネスでも、SRSでも。

決める時は現実的でクリティカル(批判的)であるべきなのです。
みなさまの人生が最高にハッピーになりますように。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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