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心理・コミュニケーション

女装ニューハーフBARキャストで働く大変さ5つ。甘くはないけどやる価値はある!



多くの女装子男の娘が「女装で働く」という選択肢を考える際に、
就職先として選ぶのが、女装BARやミックスBARなどのいわゆる「飲み屋」。
そこで、接客スタッフとしてキャストをするのです。

しかし、 この女装バーのキャストという世界は決して甘いものではないし、
楽なものでもなければ、必ずしも楽しい世界であるとも限りません。

女装BARやラウンジでのキャストをするにあたって、
「女装してしかもお金もらえるなんて最高やん!!!!!」
という浮ついた理由でお店に応募をする女装子さん男の娘ニューハーフさんがいますが、
決してそんなものではありません。

この記事では、
将来的に、あるいは直近で女装してBARキャストとして働くことを
考えている方に、ひとつの現実的な判断基準を提示するために書きました。
ご覧ください。
女装ニューハーフBARでキャストとして働く大変さ5つです。

「女装ニューハーフBARキャストで働く」とはどういうことか?

女装ニューハーフBARで働こうと考えている方が中にはいらっしゃると思います。

・お金がないのではやく女装でキャストしたい
・本業はあるけどお小遣い増やしたいし、
ついでに女装もできるのでキャストしたい!
・女装で働きたいけど、昼職はないし、
風俗にいく勇気もないから女装BARかな。。。

などなど、女装ニューハーフBARでキャストとして働くモチベーションはさまざまあると思います。
女装ニューハーフキャストで働くことにもいろいろ種類はありますが、基本的には、

・女装業界どっぷり系のBAR
・ミックスBAR
・ニューハーフBAR・ラウンジ

での就業になると思います。

実は就業難易度はどこもそこまで変わりません。
え!?ニューハーフラウンジとか、結構難易度高そうだけど・・・・ と思うかもしれませんが、
結構人手不足なところが多く、最低限の礼節と見た目があれば、結構採用してもらえます。

年齢制限があるところも結構多いのですが、
実際のところ40
代くらいまでであれば、採用率は高いです。

それはなぜか? やっぱり、キャストのお店の定着率ってそこまで高くないんですよ。
え、でも、私の行くお店では結構定着してるけど!? と思う方もいるかもしれませんが、
(もちろんママ1人のお店とかは抜きで。従業員を雇ってるお店限定でね)
実は結構気づかないまま空気のようにやめていく従業員の人ってこれは別に女装界に限らず、飲み屋系の業界では結構多いですよ。

それはやっぱり、そもそも女装ニューハーフキャストとして働くということを
言い方はきついですが「ナメてかかってる」人が多いからなんだと思います。

よくあるのが、

・女装してお金稼げてラッキー
・女装してたらちやほやされる!!
キャストになったらもっとちやほやされるんじゃない!?
・お酒も飲めてお金ももらえて女装もできて・・・
一石三鳥やないかーい!!!

みたいなモチベーションで、スタッフに応募する人が多いんですって。
それで入って1日でやめたり、ひどい場合は2時間でやめたりする方もいるんですって。

私がフルタイム女装実験をしていたころに、某所のニューハーフバーで働いていたときも、 1日でやめたキャストがいました。

女装さん
ママ:お疲れさま。今日いろいろ言ったけど、
接客には必要なことだからたのむよ(優し目めに)

女装さん
従業員A:はい

次の日、従業員Aと連絡つかず。そのまま従業員Aはフライアウェイ!いなくなりました。

女装さん
ママ:チアキちゃん、これはよくあることなのよ。
さっ、切り替えて求人ださないとね

女装の女神K
まじかよwwwwwwww

実際、女装ニューハーフキャストってそんな楽な仕事ではないし、
ましてや、ちやほやばかりされるような 仕事ではありません。
ひとさまからお金をいただいている
立派なお仕事であり、
生半可な気持ちでできるようなものではありませんよ。

ということで・・・

 

嫌いな人苦手な人とも話すのが仕事

女装ニューハーフキャストで働くっていうことは、
お客様からいただくお代金から、お店の維持費やお酒や食べ物の原材料費や、
いろーんな経費を抜いた利益の中から捻出されてる「お給料」をもらって、
自分の時間と交換して稼ぐってことですよね。 キャストのお仕事にもいろいろあって、
これは本当にお店によってまちまちですが、
基本的には、

・お店に来ていただいたお客様を楽しませる

のがお仕事。

お店によってはお客さんの入りが悪いときは、道端に立ってキャッチをしたり、
お店の掃除をしたり、ママのおつかいに出たり・・・ まぁいろいろとやることがあります。

でもお店が成り立つのは、お客様がお金を落としてくれるからですよね。
お酒を飲んでお代金をお支払いただくから、お店は成り立っているわけで、
お給料も発生しているわけです。

お客様は神様とまでは言いませんが、やっぱりお客様の満足が第一です。

自分のことを気に入ってくれるお客様はもちろん大切にしないといけませんが、
自分が苦手なお客様も大切にしないといけません。

そのお客様はお店のお客様であり、ママのお客様であり、だれかほかのキャストが連れてきたお客様かもしれません。
女装ニューハーフBARだと、

・おまえ、ぶっさいくやなー
・男やんけ
・きもちわるいねん
・おもんないわーおまえ
・ほげろ、おもろいこといえ!
・なんのためにいるの?全然おもろないわ

とか、結構辛辣で辛口なことを言ってくるお客様もいます。 でも、それでも耐えなければいけません。

もちろん、ママや責任者が「このお客様はお帰りいただいて結構」というジャッジをしていればOKですが、
そのようなお客様以外はすべてお店のお客様です。 お仕事なんです。

キャストに与えられているミッションは、
どんな方でもお店のお客様であれば、そのお客様を楽しませること。
個人の好き嫌いなどどうでもいいのです。

とくにノンケのお客様などは、GIDさんとかそんなの知りませんし、関係なく、「オカマ=おもろい」というイメージでお店に来る方も多いです。

そのような方に辛辣な言葉や傷つく言葉を言われても、
場を壊さずお客様を楽しませる、それがプロであり、それに耐えなければキャストなどやっていけませんよ。
 

 

 

基本夜遅くまで働く

基本夜遅くまで働くのが女装ニューハーフBARのキャストです。
これも完全にお店によりますが、朝5時までとか、お店によってはお客様が帰るまでずっとというお店もありますよね。

お仕事が終わってお店を出たら、普通に朝日が昇ってた・・・
みたいな経験をするキャストさんも多いです。

基本的に、週に何回働くかによって変わってきますが、
キャストとして働く時間は夜で、夜遅くまで働くことになります。

ほぼレギュラーで週4.5日とかキャストで働く場合など、昼夜逆転生活になることは間違いありません。

副業でキャストをやる方でも、本業を昼にやっているとしたら、
本当は休める夜の時間に、働くことの大変さ。

私も、フルタイム女装実験のとき、某所のニューハーフバーで1年間働きましたが、まぁマジでしんどかったです。笑
女装ワールドのネタのためだ・・・と必死で働きましたが、1年間が限界でした。
結構遅刻とかするようになってましたし・・・ (当時のママ、ごめんなさいm<__>m)

私の働いてお店のママはすごい心の大きな方だったので、私が本業を持って働いていたことに理解を示し、
何度遅刻してもニコニコしていましたが・・・ そんな仏のようなママは日本中探してもあまりいません。
たいていは、クビになったりするのが当たり前。

とにかく、夜型のキャストは体力的に結構疲れます。
それは肝に銘じておいたほうがいいでしょう。

 

 

人からもらうお酒であること

人からもらうお酒であること。 これは結構きついです。

え?どういうこと? 飲酒の好き嫌いは関係なく、お客様からもらうお酒っていうのは、
一定の緊張感の中、やっぱりお客様を楽しませる中での飲酒になるので、
自分で飲むお酒とは正直、ワケが違います。

もちろん、お客様からのご好意でお酒をいただけるので、
お酒はおいしいし、そのときは楽しかったりするのですが、

やっぱり、仕事中に飲むお酒なので、リラックスして飲む、遊びでのお酒とはお酒の残り方やからだへのダメージは違います。

私がキャストをやっていたときも、私自身お酒はそこまで強いほうではないですが、
接客中にお客様からいただくお酒では酔いませんでした。やっぱり、「お客様を楽しませる」責任感の中で飲むお酒ですから、酔えません。

キャストは基本的には酔っちゃダメ。 酔ってもいいけど接客はできるレベルまでに抑えるのが仕事です。

完全に泥酔してしまうキャストは二流以下のキャストです。
だって、BARはお客様が酔って楽しむところですよ? なのに、キャストが酔ってどうするんですか。

もちろん、時と場合によりますよ。 特別な日とか、「酔っぱらうことがキャラ」みたいなキャストさんは
酔ってもいいかもしれませんが、やっぱりキャストをしているのであれば、泥酔とかはいけません。

このように、

お客様からいただくお酒というのは、普段自分で飲むお酒とは全く違います。
それだけ仕事の緊張感の中で飲むお酒
なので、体へのダメージなどは残りやすいのです。
 

 

 

気持ちよくなるのはキャストじゃなくて「お客様」

ここまでくると、もうキャストの仕事は、

・お酒飲んで楽して稼げる

なんてイメージを持っている方はほとんどいないと思いますが、

・女装してると私はよくちやほやされる。だからお客様からもちやほやされると思う。

みたいな甘い考えで、キャストになってしまう方がいるのですが、その考えは捨てた方がいいでしょう。

中には、ちやほやしてくれるお客様もいますが、あくまでキャストはお客様を楽しませる、気持ちよくさせるのが仕事です。
主役はあくまでキャストではなく、お客様。

中には「キャストなんだから私をちやほやしてよww」みたいな甘い考えを持ったキャストを女装界に限らず、
BARやラウンジなどに遊びに行くと見かけますと、そういうキャストに私が言いたいのは、

・自分が気持ちよくなりたいなら、お金をもらうんじゃなくて、お金を払えよw

という話なわけです。

キャストでお給料をいただくわけです。 そこになぜ自分が気持ちよくなろうと思っているのかがわかりません。

また、近年は女装バーもノンケミックス化が進んでいるので、 ノンケのお客様も結構増えてきてるわけです。

ノンケのお客様にとって、女装子さんやニューハーフさんはピエロ的な存在である場合が多いのです。
そのような場合ちやほやなんてされるどころか、
馬鹿にされたり笑いものにされたりします。
でも、それによってお客様が気持ちよくなっているのであれば、それは立派な仕事であり、プロの仕事です。

ニューハーフBARなどでは、明らかにめちゃくちゃメイクをわざとして
笑いをとりにいったり馬鹿にされたりしているニューハーフさんや女装子キャストさんがいますが、
あの姿こそプロなのです。 めちゃくちゃかっこいい。

キャストは、お客様を楽しませてこそ。 自分がちやほやされるなんて思わないほうがいいですよ。

 

 

ママや従業員同士の確執がしんどい(場合がある・お店によります)

キャストとして成功するには、 まずお店の長「ママ」に気に入られることが一番手っ取り早いです。
裏を返せば、ママに嫌われると、本当にいろいろとめんどくさいですよ。
お店においては、ママが社長。 ママが右向けといえば右を向くのがキャストです。 

もちろん、ママによってマネジメント方法は変わりますが、ママも人間です。
やっぱりえこひいきはどうしても発生しちゃいます。
とはいえママも経営者なので自分でコストを払って求人して採用したスタッフをいじめるような人はあんまりいません。

めんどくさいのが、従業員、すなはちキャスト同士の確執です。

とくに、ニューハーフバーやラウンジで、この従業員同士の確執って多いですよ。

・お客さんの取り合い
・ママの気に入られ度の取り合い
・お酒の営業数争い
・来客数争い

などなど、営業バリバリの会社のような雰囲気が漂っているお店もあるそうです。
腹をくくって女装で人生を生きると決めているニューハーフさん同士だからこそ、真剣に争ったりするそうです。

中には骨肉の争いになることも・・・。 こんなドロドロしたカンジがいやでやめてしまうキャストもいます。実際。

幸い、クリハラが働いていたお店ではそんなことはなかったのでよかったですけど、
お友達のニューハーフさんとかに聞けば、たいていのお店でそういう確執はあるんですって。。。

 

 

それでもやる価値はある!学ぶことも多い女装ニューハーフバーキャスト

結構現実的でクリティカルに書きましたが、
これも、
このくらいの覚悟がないと女装ニューハーフバーのキャストは続かないよってことです。

やっぱり、もし女装ワールドの読者様に、
「キャストしよう!」って思っているかたがいらっしゃったら、失敗してほしくないんですよ。

だから、私の実際キャストとして働いてみた一年間とか、お友達のキャストさんからの体験談とかをいろいろ混ぜて、書いてみました。
参考になれれば幸いです♥

クリティカルに書きましたけど、結構女装ニューハーフキャストで得られることも多いです。

お酒の席での作法や、お客さんとの付き合い方、営業手法、本当にいろいろなことを総合的に学べます。
これも、やっぱり真剣にやっている場合のみでしょう。
私も、1年間のキャスト経験で、かけがえのない友人や、ママから人との付き合い方など新しい発見をいただきました。
どうせ、キャストをやるのであれば、お給料以外にも得られるもの、たくさんあるんだからもらいましょうよ!
っていうのが私の持論。

正直、給与体系はそこまで高くないですよ。
お金のためにやるんだったら、別に男性で働くほうがいいでしょうし、 女装で働きたいのであれば、選択肢は昼職でもあります。

キャストで働くということは、「お客様を楽しませる」という結構高付加価値な価値を提供するお仕事なので、
絶対に将来に生きる可能性は大きいです。

真剣にやってれば、見ている人は見てますよ。

・ママに気に入られて2号店のママになったり
・お客様の社長に気に入られて従業員として転職
・キャスト経験が本業の営業にも生きて営業成績アップ

などなど、 真剣にキャストやってる方は、このように人生にプラスの影響を及ぼしているのです。
実際、お店のオーナーになったりママをやってる女装子さんやニューハーフさんは本当にすごいです。
だって、営業、経理、人事、接客・・・全部やってるんですよ?
そのような人たちの近くで働けるという意味も大きいでしょう。

女装ニューハーフキャスト、

決して甘くはないけど、

真剣にやればやる価値はある!

本業を別に持ちながらやってらっしゃるキャストさんも多いですが、キャストが本業の方もいらっしゃいます。
いずれにせよ間違いなく、キャストとして長続き、成功している方は
全員キャストという仕事を「仕事として真剣に」やっています。 ぜひ今後のご判断の参考にしてみてくださいね♥






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