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心理・コミュニケーション

女性性の暴走!?「女装した自分に名前をつけるのは危険ですよ!」と言われた話。



どうも、クノタチホです。
アタシがまだ心理学の講座のアシスタントをしていた頃、
アタシが女装をしだした事をカミングアウトしたのに対して
『女装をするのは構わないですが、女装した自分に名前をつけるのは危険ですよ』
とアタシに忠告してくれた有名な心理カウンセラーの先生がいました。
その意味とは?

私たちの心は1つじゃない。分かれている。

アタシはずっとその言葉が気がかりで自分が始めた女装という趣味は少し違った意味で
ヤバいんじゃないかって疑った時期がありました。
でもアタシはその先生と出会った事が、内面の多様性や複雑性と向き合うきっかけでもあったわけで、
その先生の意見を無視するわけにはいきませんでした。

心を1つとしてみない

それがその先生が専門としているnlpパート理論の概念でした。
アタシ達は生まれてから凄い沢山の出会いと情報を得ています。
沢山の思い出や体験の記憶は、アタシ達の大脳の中に、サブモダリティという映画のフィルムのような状態で
大量に記憶されています。
あたりにも莫大な量を、視覚、聴覚、身体感覚として記憶しているのでアタシ達は入力した情報のわずか3パーセントしか意識にあがらないと言われています。

アタシ達は消化器系の進化よりはるかに脳が発達した生き物なんです。
そして残り97%の情報は、無意識に処理されているのです。
そしてアタシ達が得た大量の情報は、偶像化し、概念化し、凝縮されて一般化されます。
そしてその一般化された情報はプログラム化され、自分たちの人格レベルに影響を与える小さな人格として内在化するのです。

心を1つとしてみないというのは、小さな人格化した自分とコミュニケーションをとる人格を育む事で自分の選択やアイデアが自分の本心や本質に近づくという意味なんです。

例えば、『母親』という概念や偶像に対しての人格が形成されるのは、結局アタシ達が男も女から生まれてきた時点で存在するわけで、つまりは生まれた瞬間から人それぞれに母性を多かれ、少なかれ備えて生まれてきてるのです。
一般的に他人に親切にしたり、他人のために何かしたいという利他性はこの母性の元型が基になっていると言われています。
でも自分に母親である自分というのが、内在化、人格化してるなんて事は殆どの男性は気づかずに人生を終えていくことでしょう。
そしてアタシ達の内面の女性性はこの母なるバージョンの小さなアタシ達からスタートしています。

 

 

■女装した自分を鏡を見た自分の姿に感じたなつかしさ。そこにある「女」の魂

女装した自分を鏡で見て、不思議な事に懐かしさを感じた経験ってないですか??
アタシはとても不思議な感覚にとらわれました。
これから何かとんでも無いような事が起きそうな予感と共に、魂の解放感を全身で感じました。
オトコの中の女性性というのは、いろんな説がありますが、男に生まれたもの人生の前提に女の魂を育てるという課題が組み込まれているという事を『転移の心理学』の中でユングは提唱しています。

ここで話は冒頭の先生の言葉に戻ります。
『女装した自分に名前をつける事は危険ですよ』
それは、女装行為というのは、女性性を成熟させる方向に向かうエネルギーが強過ぎて、
女性性が暴走する危険性があるからなんです。

「女装ワールド」を見てらっしゃる中で、女性化願望が強い方がいらっしゃれば、
これだけは大切にして欲しいポイントを1つお伝えしておきます。
整形や性転換を行なっても、内面の男性性の成熟というのは1つ意識において頂きたいんです。
女性化という願望事態は自分の創造した自分に近づける意味で素晴らしい事だと思いますし、
アタシ自身ももっともっと女性らしくなりたいと奮闘してます。
ただ男性である自分の事も肯定しながら進めていって欲しいのです。
これがクリハラさんも言っている「女装のAB連動が大事」ということにも通じる部分ではないかと思います。
それは何故か??
それはまた次回♡






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