ニューハーフさんといえば、男性としての自分を捨て去り、女性・トランスとして生きていく決意をしたすごい人たち。
しかし、中には再び、 女性→男性 という、
「男性に戻る」という選択を行なうニューハーフさんもいます。
華やかな世界で・・・憧れの女性になって・・・ 夢のような世界が待っていると思っていたのに・・・
華やかなニューハーフの世界。ニューハーフというのは「女装」を強みにした職に従事している女装・トランスのこと。
ラウンジキャストやショーパブパフォーマー、風俗店などで勤務し、
「トランスという価値」を存分に生かした職業で、お金を稼ぎ、お客さんを楽しませたり満足させたりしています。 まさに女装のプロフェッショナル。
女装のプロフェッショナルであるがゆえ、その努力は並大抵のものではありません。
たとえば、 多くの方は美容整形を行い、見た目の女性に近づき、美貌は女性のそれを上回っている方も多いです。 あるいは、女性ホルモン摂取や、
玉抜き手術を行うなどして、完全に男性として生きる人生を捨てます。
美容院やエステに通う回数も多く、衣装代にかけるお金も多額であったりします。
しかし、そんなニューハーフさんが全員、一生そのままニューハーフ、あるいは女性として人生を終えるわけではないのです。
なぜ一度、ニューハーフという道を歩んだのにもかかわらず、もう一度男性に戻るという選択を行うのか?
ニューハーフ同士の争いがしんどくて、ニューハーフ業界から足を洗う
ニューハーフ同士の争いって、想像したことあります?もちろん、お店や所属団体にはよりますが・・・
めちゃくちゃ、めんどくさくてしんどくて陰湿な場合があります。
女性の嫉妬と男性の体力が複合しためんどくささがあります。
・嫉妬ややっかみがすごい
・男性の競争意識と女性の嫉妬心が合わさっているので、
「あいつを蹴落として私がNO1になりたい!!!!!」 というのを、いろいろな手を使って行う
・ママに気に入られるためならママより下のニューハーフを
さまざまな手を使って蹴落とそうとする
・女の場合は、口げんかやいじめなどで終わるが、 ニューハーフの場合、それに加えて最終手段として暴力的手段というのも加わる場合がある
このような世界があります。
もちろんお客さんの前とか対外的な面では、華やかな世界ではありますが、
舞台裏やスタッフルーム、閉店後開店前など、要はオフの時間には・・・
壮絶なニューハーフ同士の骨肉の争いがあるそうですよ・・・。
こんな世界に疲れて、ニューハーフ、要は女装を強みにして働く職というものをやめてしまうのです。
ニューハーフのお店で働いていました。
(一応、今でも現役ニューハーフです)
そりゃまぁ・・・
とにかく客のとりあいがすごいですね・・・。
当然お客さんの前ではニコニコしてますけど、
〇〇ちゃんのお客さんと一緒に同伴しようもうなら
「おまえ、どういうつもり?」からはじまりますね。
お客さんが私を選んでいるのに、
そんなの関係ないんですwwww
おまえ、あとで表でろ、とか当たり前の世界。
首根っこつかまえてとっくみあいをしたことも
ありますよ。
だいたいはお客さんのとりあいからはじまりますね。
まずは、直接的にはいじめません。 「ここはやくやめたほうがいいよ」とアドバイス的な カンジでやんわりとやめさせる方向へ。
それが利かなかったら、 「・・・あなたのこと、悪くいってたわよ」と 居心地が悪いような「嘘」を平気でつきます。
それでも利かなかったら、 ひたすら雑用おしつけたり、小さなミスをちくちく言ったり、
それをママやマネージャーに報告して、 評価下げたり それでも利かなかったら、
ニューハーフ同士の飲み会呼ばなかったり、 とにかく結託してそいつをつぶしにかかりますw
加齢による体力的な問題で引退する
これも多いです。 加齢による体力的な問題で男に戻るという選択を行うのです。
ニューハーフという職はやはり、 「男だけど女」という中間的な性、どちらでもない性、ミステリアスな性というものを
売りものした商売になりますので、
・美貌を保つ、若々しさを保つ体力
・飲み屋であれば、お酒を飲んでお客さんを楽しませる 体力
・ナイトワーク系であれば、不規則な生活を中高年で行う体力
がいりますし、
・基本的には夜型生活になり、規則的な生活がしにくい
ということもあり、 ニューハーフというのは、、 非常に体力がいるお仕事です。
なので、やはり30代半ば以降になってくると、急激な体力の低下が起こりますが、
ニューハーフというお仕事自体のしんどさはそこまで変わることはありませんので、先のことを考えて引退する方がいるのです。
一日の休みはほぼ丸一日寝てます・・・
ある日、 これがずーーーーっと続くんだと 考えると・・・・
「男に戻って働こう」と思ってやめました。 しんどいんすわ、ニューハーフw
バブルのころはほんとによかった・・・・
年々しんどくなり 従業員の子もやめさせないといけない状況になり
ひとりでお店やってましたが、 プレッシャーに耐えきれなくなってやめました。
今はひっそりコンビニ店員やってます。 今は今で満足です。 自分で選んだ人生だからね。
男性に戻る限界年齢がきて、今後の人生を考えて決断する
男性キャリアで、正社員職歴なしでいわゆる正社員に就ける限界年齢は、
一応35歳くらいまでと言われています。 (こんなの、別に関係ないですけどね)
この年齢にさしかかると、男に戻って正社員を目指すニューハーフさんもいます。
この先ずっとニューハーフで居続けたときの収入、
[自分自身の人生の満足度<男に戻って働く収入と人生の満足度]と思うニューハーフさんもいるようです。
そして、ニューハーフをやめ、男に戻るのです。
お客さんの社長さんにお仕事を紹介してもらって、 そこで今は働いています。
もちろん元ニューハーフなのも仕事先のみなさん知っているので、
いじられたりしながら楽しくやってます。 ニューハーフをやめたことに後悔はありません。
35歳までには決めないと、仕事ないですよ とハローワークの職員さんに言われていたこともあって、
小さな介護職の会社に就職しました。 介護職もしんどいですけど、 やっぱり安定的な収入がこれからも続く安心感 はありますね・・・。
病気による引退
ニューハーフさんは、職業柄お酒を飲む職業が多いため、カラダを壊してしまい
仕方がなく引退せざるをえない方も中にはいます。
自分で大酒飲みをする場合でも病気リスクはありますが、
仕事というストレスの中で飲むお酒ほどカラダに悪いものはありません。
客商売が大好き!という方も中にはいますが、
先のニューハーフ業界の骨肉の争いの中などのストレスがあいまって、
そんな場所で毎日のように浴びるほどお酒を飲むことのカラダへのダメージは壮絶です。
また夜型職業も多いため生活が不規則で生活習慣も乱れる方もいます。
あるいは、SRS手術や、過度な美容整形、過剰な女性ホルモン服用などで
肝臓等がクリティカルダメージを受けて早く亡くなる方もいます。
太く短い人生というかね。はかない存在なのよ、ニューハーフってのは。
自死を選ぶ
これも残念ながら割と耳にします。
有名なニューハーフさんでも、少し見なくなったと思ったら「自死されていた」と聞く場合もあります。
・SRS後の壮絶なストレスに耐えられずに亡くなる
・女性ホルモン過剰服用による精神不安定により亡くなる
・生活の不安定感・経済の不安定さから亡くなる
経済的理由による精神不安定などにより、自死を選ぶ方が多い傾向にあります。
もちろん全ニューハーフさんの中で自死する方の割合は低いですが、
引退理由として、年に1度以上は耳にします・・・。
引退後はどうなる?生活保護を受給する方も一定数存在
ニューハーフ引退後は、昼職復帰する方、女性として静かに暮らす方、
男性として社会で活躍する方・・・
さまざまなパターンがありますが、「生活保護」福祉を利用する方もいます。
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「職業的キャリアがニューハーフのみ」で次の職に従事するのがなかなか難しい方が多かったり、
身体的な理由でどうしても「働きたいけど働けない」ニューハーフさんもいます。
でも、自殺するくらいなら生活保護を受給して生きていただきたいと私は思います。
不正受給以外は、何にも悪いことはない「国民の権利」なのですから。
生活保護の記事は私の一般媒体「新時代のじゆう論」でも書いていますのでもしよろしければご参照くださいませ
ニューハーフという夢の世界と現実。
男性に戻るという選択も人生の選択肢のひとつにくわえてみるのもアリかもしれませんね。
何も、フルタイムだけが正義じゃないです。趣味だってなんだって、そのときに自分が満足して女性になりきったりできれば楽しいはず。
でも、女装で人生そのものを台無しにしては、なかなか苦しい人生が待っています。。。