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女装の世界における「若者の○○離れ」4選。今と昔で何が違う?



最近の若者を揶揄して「若者の●●離れ」というワードがマスメディアなどで
よく用いられますが、 こと女装業界においての「若者の●●離れ」は何かあるのでしうか?
昔と今じゃ女装子さんはどう違う? 「若者の●●離れ」という視点で書いてみました!

昔の若者と比べて今の若者が車を購入しなくなっているトレンドを「若者の車離れ」 とか、
昔と比べて今の若者がテレビを見ずにyoutubeやツイキャスばかり見ているトレンドを「若者のテレビ離れ」などと表現するわけです。

もう少し抽象化すれば、

・昔の若者に比べて今の若者の使用頻度が減っているある【事柄】の下降トレンドを
・「若者の【事柄】物離れ」と表現している

ということですよね。
女装界も、いわば女装を共通項として集まっている「社会」がありますから、
昔の女装業界人と今の女装業界人を比べて下降トレンドになっている事柄はあります。
ということで、そんな「女装版若者の●●離れ」をまとめてみました。

 

若者の女装専コミュニティ離れ

2010年ころまでの都市部における女装コミュニティの中心は、
いわゆる女装に理解のある人々だけしか来ない
公園や女装BARなどといった「女装専コミュニティ」でした。

女装の女神K
女装専コミュニティというのは、
女装に理解のある人しかこないことが担保されたコミュニティ。
公園、女装クラブ、女装ルームなどがこれに該当する。
2010年頃までの女装コミュニティの中心チャネルであった。

もちろん現在でも、そういった女装専コミュニティは顕在ですが、
若い世代、とくに20代前半のトランスたちは、
そういった女装専コミュニティに顔を出さなくなってきています。

昔は、女装子さんであればその女装のお披露目の場、
はじめて女性としての自分が性対象として見られる場所が
女装ルームや公園といった女装専コミュニティでした。
また、今よりも若年層の女装子さん自体が少なかったように思います。
(あるいは、顕在化していなかった。部屋系、室内女装のまま潜在化していた)

また、「女装男子」「男の娘」など女装の認知度がアップし、
若年層の女装子さんが昔よりも多く顕在化しているにもかかわらず、
そのほとんどは、女装専コミュニティを利用しなくなりつつあります。

それは、女装をしてマジョリティの世界に出かけたりすることが多くなっているからです。
近年の若年層の男の娘たちは、わざわざ「女装理解が担保された空間」である必要はなく、
むしろどこへでも女装して行くのです。

しかも、
ツイキャスやtwitterなどのSNSツールの普及によって、
リアルで会わなくてもコミュニケーションをとる習慣があるため、
わざわざリアルなコミュニティに顔を出さずに女装を楽しむ傾向があります。
このような点で若者の女装専コミュニティ離れが進んでいます。

とはいえ、
常設コミュニティが少ない地域における女装ルームで
うまくニーズを拾っているルームや、
「化粧のやり方をショートカットして習える」ニーズを
拾っている女装サロンなどは、若者トランスにも人気を集めている事例も存在しています。

 

 

若者の女装専オンライン離れ

1999年ころから女装掲示板、出会い系サイトといった
女装に理解のあるユーザーが利用するオンラインサイトが興隆し、
T'sLOVEといった女装専SNSなども登場し、
オンラインコミュニケーションツールの中心として機能してきました。

しかし、近年の若年層のトランスやチェイサーは、女装専オンラインではなく、
twitterやfacebook、カカオトークやラインといった
マジョリティも利用するオンラインツールを利用して、
コミュニケーションを行う傾向があります。

そうした中で、徐々に女装専オンラインツールのアクティブユーザー数は減少しつつあり、
旧型のスレッド型BBSや外部との連携がとれない閉鎖型SNSなどの
女装専オンラインサービス・サイトは女装界の中でもとくに


30代以上の年齢層が使うツールとなってきています。

これはもはや女装が認知され、
「女装専」であることにメリットを感じない若年層トランス・チェイサーが
増えてきていることを如実に表しています。

そして若年層をねらうチェイサー層がその事実に気付き始め、
30代以上の層でも20代前半層をねらう層は、
女装専ツールとマジョリティツールをクロスユースしながら
用いる現象も起こってきています。

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若者のニューハーフ離れ

さきほども述べたように、若年層のトランスの顕在化は昔より今のほうが顕著です。
要は、可視化されているトランスとして認識されている若年層のトランスの数は昔よりも今のほうが圧倒的に多いです。

そのような中で、今の若年層のトランスはニューハーフを目指す人数はそこまで多くはありません。
昔の若年層の女装子さんは、ニューハーフを目指す比率が高かったです。
昔は、ニューハーフ=女装の唯一のポジティブなアイデンティティーという価値観がありました。

今ほど女装の認知も進んでいない中、
趣味女装=オカマ、ヘンタイ(ネガティブ)
プロ女装=ニューハーフ=かっこいい(ポジティブ)

というアイデンティティーがあったためです。

しかし、今の若年層のトランスたちは、
女装に対するポジティブなアイデンティティーが多様化しています。

ジェンダーレス男子、男の娘、ジェンダーレス男子、女装男子
表現としての「女装する俺」
・・・etc

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別に若年層のトランスだからといって、
女装を売りにした商売に従事しなくても、
十分ポジティブなアイデンティティーを得ることができる時代になっているのです。

なので、中にはニューハーフを目指す若年層の女装子さんもいますが、
昔のその比率よりも格段に下がっているのです。

 

若者(チェイサー)の純女離れ

近年、女装業界に、
20代の純男さん=チェイサー=女装子さんを性対象にする男性が顕著に増えています。

昔は、女装子さんにハマる男性といえば30代以降がほとんどで、
20代の純男さんなど見る機会はほとんどなかったですが、

今や、全国の女装ニューハーフ出会いコミュニティで20代の純男さんが増えています。
これは、若者の純女さん離れです。

これにはいくつか要因があるのですが、
男性の女性化、女性の男性化の一種です。

実は、20代の純男さんは
「本当は女装をしてみたい、けど手間がかかったり勇気がなかったりで、
女装子さんにそれを投影している」場合が多かったりします。

そう、実は男性の多くは「女装してみたい」という女装願望を秘めています。

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女装子・男の娘・ニューハーフさん、いわゆるトランスが大好きな男性は、
みんな大小ありながら「女性化願望」を持っているんです。
この女性化願望が、ストレートに表れて表現できてるのが女装子さん。
この願望を女装子さんに投影して感じているのが、純男さん=男性なんです。

昔と比べて、今は男性の女性化が進んでいるため、
女装願望を投影させるチェイサーが若年層に増えているため、
純女ではなく、女装子さんを追いかけ始める20代の男性が増えているのです。
まさに若者(チェイサー)の純女離れですねw

女装版若者の●●離れ。
他にもいろいろあると思いますので、思いついた方コメントかフォームでください♥

女装さん
若者の濃い化粧離れでナチュラルメイク流行中とくに男の娘

女装さん
若者のリアル離れ結構ツイッター内×写メで
かわいいを演出してる娘多いんじゃないかな?
リアルで会ったら、全然しゃべんなかったりだれかわかんなかったりするよ・・・・

チェイサーさん
若者の公園離れ=若者の車離れだろ完全に原因

女装さん
若者のタテ社会離れはあるでしょ。
タテ社会感ないもんなー最近






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