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女装で働く

女装で昼職につく、トランスで働くための基本的なマインド3つ #女装 #ニューハーフ



「女装で生きる/女性になって生きる(トランス)と職が限られる」
のは事実です。これはこれまでの記事で繰り返し語ってきている通りです。
よく言われるのが、「ニューハーフや女装なんて、風俗か飲み屋だけでしょ・・・・」
いわゆる、「女装子さんやニューハーフさんが昼職に就けることはない」というもの。
結論から言うと、そんなことはないし、それはただの思考停止です。

女装だろうがなんだろうが、本気になって探せば、職はいくらでもあります。
今回は、
「女装で昼職につく、あるいはトランスジェンダーとして働く基本的なマインド3つ」についてお話します。

■女装で昼職につく、トランスで働くための基本的なマインド3つ

 

 

■女装一点豪華主義であるべき。その一点とは「女装(トランス)」である

女装で生きるという選択は生半可な気持ちでできるものではありません。
私はどちらかというと、
GIDさんであっても「女性としての社会における自己存在の確立が幸福の第一優先順位にない
限り女装で、あるいはトランスとして生きるべきではない」という考え方です。

自身がフルタイム女装で生きている三橋順子先生ですらこうおっしゃっています。

女装で働こう、女装を仕事にしよう、なんて思わない方がいいのです。
女装はあくまでも「遊び」、趣味であるからこそ楽しいのです。
責任を背負うこともなく、お店の客の入りを心配することもなく、
気が向けばフラっと夜の街を散歩できる自由、それを大事にしてください。
いつの間にか、女装が仕事になってしまった私が言ってるのだから、まちがいないのですよ。
三橋順子先生著書より

女装で生きるというのは、世の中の多数派とは異なる少数派=マイノリティな生き方であり、
さまざまな困難がつきまとうことは当たり前のことであり、覚悟の上で行うべきです。

それでも、フルタイム女装として生きる、トランスとして生きる、
そのために女装で働くというのであれば、女装した状態で働けることを、就労条件の絶対唯一の条件にしてください。

つまり、女装した状態で働けることの一点豪華主義であるべきだということです。

「女装で働けるのであれば、給料が悪かろうが、残業時間が多かろうが、
土日が休みでなかろうが、そんなことはどうでもいい、
という価値観で職探しをする」ということです。

私の知り合いでも、フルタイム女装子さんで雇われながらも高給料と安定を男性としてのキャリアを
踏んでいたときと同様に得ている方を何人か存じ上げています。
そういった方々は、替えがききづらいスキルを持っています。
あるいは、男性として会社で結果を残しているという会社への高評価材料を持っています。例外なく。
もちろん、何かスキルを持っていれば、その分職の幅は広がり、「女装状態で働ける」という唯一絶対条件が
担保された就職口の候補の中から、自分が一番就労したい職を選べばよいのです。

しかし、世の中に必要とされるスキルを持っていないのであれば、当然職の幅は、スキルを持っている人よりも狭まります。
職をえり好みしているヒマなどありません。
少々きつい言い方で申し訳ないですが、これが現実であり社会です。

しかし、現状では、昼職案件が増えているように、「ニューハーフでも可」「性別不問、女装者でも可」案件が増えてきています。
それほど企業は人材に困っているのです。
女装を就労の唯一絶対条件にしておけば、職は風俗やお水以外でも見つかる状況は整ってきているのです。

 

 

■徹底する

非常に成功哲学チックな根性論になってしまいますが、「徹底する」ことを心がけてください。
面接に10や20落ちたくらいで女装で働くことをあきらめないでください。

タウンページの端から端まで電話しないまま女装で働くことをあきらめないでください。
裏を返せば、それくらいで女装で働くことをあきらめるようであれば、
最初から男性として収入をとりつつ、趣味で女装してるほうがよっぽど幸福な人生を歩める可能性が高いです。

楽天の創業者、三木谷氏の言葉にこのようなものがあります。
勝つまで、負けない。

これは三木谷氏が、楽天がまだまだ無名だった時代、掲げていた言葉だそうです。
要は、実現するまでやり続ける。やり続けることをやめると決めるのは自分であり、
負けは自分であきらめるということだ、ということです。

このマインドを持っていれば、女装で働き口が見つかった後、就労中でも役立ちます。
私の本業(B面での仕事)でもそうですが、何事もあきらめなければ、
最高の結果を残せなくても、それなりに次のチャンスの芽が出たり、
いつか時間がたってそのときの努力が、報われるときがくるのです。

女装で働くことを決めたのであれば、女装で働くその日がくるまで、できることをすべてやりましょう。
私もフルタイム女装実験時に女装で就職を試みました。
それも、面接で一度断られました。
「男性の姿であれば採用しますが、やはり女装をしての勤務であれば、採用いたしかねます」とのことでした。
しかし、私はその企業のHPから社長の名前を知り、FBで直接社長に連絡。
社長に直談判することで、採用担当者は私を不採用にしましたが、社長の鶴の一声で採用になったのです。
勝つまで負けないのです。

徹底することを心がけていれば、実現のための手段は、
アルプス山脈の水源のように沸いてくるはずです。

 

 

■世の中は不平等であることを受け入れ、その上で自分が何かできるのかだけを考えて行動する

3つめのマインドは「世の中は不平等であることを受け入れる」ということです。
世の中は、不平等です。公平ではありません。
世の中の社長の9割は2代目以上の社長であり、
資本主義社会ではお金持ちであればあるほどお金持ちになりやすくなっています。

元々、女性のような顔立ちで生まれる方もいれば、とんでもなく男性の顔立ちで生まれる方もいます。
裕福な家庭で生まれる方もいれば、貧困な家庭で生まれる方もいます。
そして家庭が裕福なほうが、その子供は裕福になる傾向にあります。

そうです。
残酷なことに、世の中は不平等であり、格差があり、その格差は埋まりにくくなってきています。
でも、この現実を受け入れるのです。

GIDの方が「あー・・・普通の女性に生まれていれば・・・」とおっしゃることがあります。
でもそんなこと言ったところで何も始まりません。
そりゃ、生まれたくて生まれたわけでもなければ、なりたくてGIDになっているわけでもありません。
でも、それが現実なのです。

人生は、与えられたカードの中で勝負することしかできません。
裏を返せば、与えられるカードが最初からめちゃくちゃいいものでなくても、
誰にでも「生きている」時点で何らかのカードが与えられているのであり、
そのカードで勝負することができるのです。

女装で生きる、女装で働くと決めた以上、
そんな自分には何ができるのだろうか?と、
「できる理由だけ」を考えてください。

ある女装子さんは、身長が187センチ、体重が89キロのかなり大柄な方でした。
残念ながら、そのときはお世辞にも女性の容姿には見えませんでした。
でも、フルタイム女装で生きることを決意しました。
その方はGIDさんだったのです。

その方は、それからある運送会社のアルバイトをしながら貯金。
そのアルバイト先では、「おかまだ」などとひどくののしられたこともあったそうです。
でも、その方は「絶対に女性で生きる」という決意を曲げませんでした。
その貯金で美容整形手術をし、さらには女性ホルモン治療などをし、
2年後には、見違えるほど女性の容姿になっていました。正直、別人でした。
その後、性転換手術まで行い、今では、背の高い女性としてドイツで暮らしています。
できます。決めれば、できます。

あとは何があっても自分には何が出来るかを考え、
目の前のひとつひとつを着実に徹底するだけです。

 

・女装子Yさん
私は女装で今、配送業者の派遣で働いています。
お給料は男性のときよりも下がりましたが、幸せです。
男性のときの周りの友人にカムして、めちゃくちゃ驚かれましたが、本当によかったと思っています。

・GID Yさん
私は10年ほど公務員として男性で働いていました。
でも、やはり自分にうそをつけず、職場にカム。
性転換もして、戸籍も女性になりました。
正直、部署は配置転換され、出世の道もないですが、幸せです。

 

 

■まとめ:できる。できる。できる。だって、生きてるじゃん?

いかがでしたか?

■女装で昼職につく、あるいはトランスジェンダーとして働く基本的なマインド3つ
1.女装一点豪華主義であるべきその一点とは「女装(トランス)」である
2.徹底する
3.世の中は不平等であることを受け入れ、その上で自分が何ができるのかだけを考える。

できます。

私にだってできた。
だから、あなたにもできる。

そんなシンプルな話だと思います。

本記事を見ても「やっぱり女装で」「女で」働きたい!!!!!!!
と思った方、自己実現のためにぜひがんばってください!!

 






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