新幹線の車内販売員の女性、新幹線ﾊﾟｰｻｰさん。
きちっとした濃紺の制服で、新幹線で接客業務を行う。
地上のＣＡ（キャビンアテンダント）とも言われる。
そんなかっこいい制服を着てさっそうと笑顔で接客をする彼女達の姿に憧れを抱く女装子トランスジェンダーがいます。
「あんな制服着て女子で働けたらいいのに・・・」
でも実際のとこどうなんでしょう？
新幹線パーサーは、濃紺の制服に身を包み、航空機のＣＡとほぼ同じような
様相で接客を行う、地上のＣＡさんです。
男性時にお仕事や旅行などで新幹線を利用すると必ず目にする彼女たちのお仕事姿に憧れや好みを抱く方々がいます。
女性として、こんなかっこいい制服を着て働いてみたいなぁ～💛
憧れも大事ですが、実際のところどうなのでしょうか？
女性たちの本音をのぞいてみます。
新幹線パーサーさんってどんなお仕事？
出典元：https://www.jwfsn-train.com/contents/about/index.html
新幹線パーサーとは？
お客様に、新幹線でのひとときを快適に、楽しく過ごして頂くため、
ワゴンサービスをはじめとする様々なサービスの提供を行っております。
お客様からたくさん頂く「ありがとう」の声を励みに私たちパーサーは日々業務を行っております。
着用する服は、濃紺の上下のジャケット、ひざ丈のタイトスカート。脚は夏は薄い黒パンスト、
冬は濃い黒タイツを着用する。
髪型は髪の毛をしばってしっかりまとめるか、ミディアムの短めヘア。
靴は黒のパンプスかローファー。首にはスカーフをまく。
こんな服装をしながら、新幹線内における接客業務を主に行うお仕事です！
業務内容は？
気になる業務内容ですが、「憧れ」だけでなる職業ではないほど激務です。
https://www.jr-cp.co.jp/recruits/interview_services
ある日のスケジュール（東京所属）
8:40出社
制服に着替えて出社。乗務に必要な物を準備します。
9:30乗務
のぞみ号に乗車。今日はワゴンサービスを担当。平日の朝はビジネスマンが多く、コーヒーがたくさん売れました。
12:30休憩
クルー全員でランチ。そのあとの集合時間まで「サービス接遇検定」の参考書を見て勉強です。
15:00乗務
のぞみ号に乗車。アイスクリームがとても売れました。外国のお客様に「富士山はいつ見えますか？」と聞かれ、ご案内しました。今日は天気が良く、富士山がとてもきれいでした。
18:00休憩
クルーと夕食。すぐに次の乗務の準備をします。
20:00乗務
この時間はアルコールがとにかく売れます。ビール、ワインなどのアルコールはもちろん、おつまみもたくさんワゴンにのせてアルコールのお供におすすめしました。
23:00業務終了
今夜は大阪に宿泊。同期も一緒だったのでお互いの情報交換をして就寝。
6:00乗務
朝早い列車なのでコーヒーとサンドイッチのお得なセットのおすすめをして頑張りました。
9:30勤務終了
このあと同期と買い物、ランチをして帰宅。
私の率直な感想です。
拘束時間、長っ！！！！！！！
はっきり言って、
あの制服を着て、女性として勤務できることが人生最大の喜び
レベルまでのモチベーションがナイト継続が難しい職業ではないでしょうか。
普段新幹線に乗った時に、きらめく笑顔とまぶしい制服姿で接客してくれる
新幹線パーサーさんたちには頭が下がる思いです・・・。
8:40の出社から23:00の最終業務終了まで14時間は制服を着ていますね。
しかも、泊まりの場合は、そこから寝てもう6時には新幹線に乗務しています。
激務です・・・。
お給料はどれくらい？
基本的に新幹線パーサーのお仕事は「時給1200円~1400円」くらいの
派遣やパートタイムアルバイトでの仕事が一般的です。
「JRパッセンジャーズ」などの新幹線運営会社に直接雇用され正社員になる場合もあります。
http://meigen.keiziban-jp.com/manabi/shigoto/syokugyou/shanai/
月給14万9200円（高卒 18歳の基本給）
月給16万7400円（短大・専門卒 20歳の基本給）
月給17万2000円（大卒 22歳の基本給）
賞与年2回（7月・12月）
はっきり言って薄給です・・・
しかもこれ、額面ですよ・・・
さらにここから税金等がひかれるので手取りは
高卒18歳の場合12万円くらいではないでしょうか・・・。
この情報を調べるまではそんな事みじんも感じませんでした・・・
そんな実情を隠して、キラキラ仕事をしている新幹線パーサーさんたち…本当に素敵です♡
現役、元新幹線パーサーの純女の本音
新幹線パーサーさんの実情とは！？
実際に働いているor働いていたパーサーさんの声です💛
女性だらけの「女社会」人間関係がしんどい・・・
自由なメモ
・女だけの体育会系並みの厳しい上下関係・・・でしたね。
仕事を通り越し、理不尽にも私情で怒り出してしまう手の付けられない先輩が多々おりました。
・「死ね」｢オマエなんか次の静岡で降りろ」
と暴言を吐く先輩なんか当たり前（←女性ですよ）、
販売の精算でお釣りが合わなければ、冗談でなく本気で「この泥棒！」という先輩もおりました。
・同期が30人ほどいてましたが、1ヶ月後には半分になってましたよ。
非常に離職率の高い職場です。そして、女の縦社会。それが何よりも厳しいです。
正確性と体力を求められる大変なお仕事
自由なメモ
・非常に大変な仕事。時間配分がとても重要です。
要領よく正確にスピーディーに何でもしなくてはいけません。
また、ビールケースをかついで補充しに行ったりと体力的にもハードです
・釣り銭の計算よりも時間管理ができないと勤まりません。
欠乗『乗務する列車に乗り遅れ』したらアウトです。
激務！しんどい！新幹線パーサーさん。憧れだけではできるものではない。
華やかそうに見えて実際は批評に激務みたいですね・・・。
しかも、一部情報によると同僚や先輩同士の女社会が厳しいみたい・・・・。
かっこいい清楚な濃紺制服で働く・・・・ためにこんなしんどいことがガマンできるか？
と思うと微妙ですね・・・。
私も普段女装旅行のA面でも、男性としてB面でも新幹線を利用する機会はありますが、
制服姿のパーサーさんにあこがれを抱いた時期もありました。
でも、本当にしんどいお仕事の中で、頑張ってらっしゃるんですよね・・・
その「頑張ってる姿」にさらに魅力を感じてしまいますが、
口が裂けても「新幹線パーサーやってみたぁい♡」なんて軽々しく口にできるほど
甘いお仕事ではありません。
最後までお読みいただきありがとうございました。