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「普通の男性に生まれたかった」と人生に疲れたトランスに伝えたい3つのこと

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「普通の男性に生まれてきたかった。」
そうすればこんなに「女性になりたい」
とか「女性の服を着たい」とか、
そういうのがなくなって、
男性生活に集中できるのに。
「めんどくさい、人生疲れた」という女装子さん、トランス
性自認がよくわからない方々に伝えたい3つのこと。

■「普通の男性に生まれたかった」と人生に疲れたトランスに伝えたい3つのこと

 


まず、大前提として「性別」という男女は、
社会が社会を効率的にまわすために作られた性の分別なんです。
本質的には、性というものは個人個人によって異なり、グラデーション的に多様なんです。

でも、社会は個人の集合体であり、社会がないと、今のところ人間は生きることができません。
水道やガス、食べ物が当たり前のように享受できるのは社会があるからです。服もそうです、メイクもそうです、

すべて社会があるから簡単に手にすることができるのです。
それを効率的にまわすには、身体的特徴や得意分野の
「大多数」要はマジョリティ(マイノリティの反対)に、
合わせて「男と女」に性を大きく2分しています。
それでも、社会がある中で、個人というものもあります。
この男女の2分は社会がある意味勝手に決めていることなので、

「女性になりたいけど、男性で生きている。そんなのはいやだ。」

「女性になりたいわけじゃないけれど、男性で生きるのはいやだ。」

「女性でも男性でもないけれど、男女の2分の中で生きるのはいやだ。」


こういった感情が女装子さんやセクシャルマイノリティさんには存在すると思います。
すごくつらいと思います。
「もし、普通の男性に生まれていたら、こんなストレスはなかっただろう。」

こう思ってしまうのも仕方がありません。
私もそのように「セクシャルマイノリティであることへのストレス」
を感じている
時期がありました。
道を歩く、一見ふつうの男性や、当たり前のようにセーラー服を着て学校にいく女性をみて、
ある種のジェラシーにも似たストレスを感じてしまっている方も多いのではないでしょうか?
普通に生まれてれば・・・こんなストレス感じなくていいのに・・・

そんな方々に本日は伝えたい3つのことがあります。

■1.人生は、「リスクリターン」です。

人生はリスクリターンなんです。
リスクが高ければ、リターンは大きくなるし、
リスクが低ければ、それは小さくなります。

簡単に言えば、保守的・安定的になれば得られるものも小さくなりがちだし、
革新的・変化的になれば得られるものは大きくなるし失敗するかもしれない。

トランスのジェンダーの生き方でいえば、
社会の男女の2分に逆らって自分らしく生きることはリスクが高いこと。
(自分の生きたい性別で生きること)

男女の2分を我慢して生きることはリスクが低いことです。
(からだの性別とジェンダーを一致させて生きること)


なぜかっていうと、今社会が効率的に回っているルールに逆らうことだから、
それによって考えられるマイナスの出来事は、
男女の2分に従って生きるよりも大きくなりますよね。

たとえば、企業に就職しづらくなる、とか
家族に理解してもらえず絶縁してしまう、とか。
そういったマイナスの出来事の可能性が大きくなります。

でも、そういったリスクをとることで、
「自分らしく生きることができる」という大きなリターンを
手にすることができる可能性が高くなります。
でも、世の中に絶対はありませんから、
リスクをとったからといってリターンが必ず手に入るとも限りません。

たとえば、
女性ホルモンを摂取し、「男性生殖機能が戻らない」、
「精神不安を引きおこす」などのリスクをとることで、
女性らしい特徴を手にすることができる可能性が高くなります。

家族と絶縁すると、「いざというときに頼ることができない」という
リスクをとることで、女性として生きている方もいます。
要は、腹をくくってリスクをとるならば、
自分の望む生活が手に入りやすくなりますが、
とらないのであれば、とらない状況の中で最善の方法を考えていくしかありません。

しかし、腹をくくる、ということは想像以上の大変さが伴います。
私の知り合いのニューハーフのRさんは、
女性として生きていくために、「家族と絶縁」「女性ホルモンを摂取する」
「美容整形手術をする」「一般企業には勤めるのが極めて困難」
「生活が安定しない」などの多くのリスクをとることで、
今、女性として幸せに生活しています。

リスクをとったからといって、必ずそのリターンが手に入るかどうかもわかりません。
そのRさんは、何度も自殺しようと思ったらしいです。
想像を絶するしんどさだったと思います。

こんなことを万人が腹をくくってできるわけがありません。
だから、多くの人は、男女の二分を我慢しながら、
その中で時間を見つけたり、方法を模索しては、
本来の自分の性としての時間を創りだしているのです。

★この世はリスクリターンであると理解してください。
リスクをとれば、リターンが手にはいりやすくなりますが、
リスクをとるというのは想像以上に大変です。



■2.世の中は不平等で、不公平なものだと理解する。

正直、リスクをとって生きていく人はもともと

・リスクのないことなんてない
・マインドさえ保っていればあきらめなければ必ず達成できる

ということを知っているので、何も言うことはありません。
しかしそのような人は少数です。
だからこの世の中は2:8に分かれるのです。
良い悪いではなくね^^

となると、多くの人々は、
今のところ、社会の男女の2分の中で自分の本来の性で生きるための
最善の方法を模索していくのがいいのではないでしょうか?

となると、「なぜ自分だけがどんな苦労をしないといけないんだ」
とか「お金持ちの家に生まれていれば、社会に溶け込まずとも、
一生自分の性で生きていける余裕があったのに」などと言う方もいらっしゃいます。

そうなんです。

世の中は不平等で、不公平です。

少なくとも現時点では、多くの人が不平等でいいと社会的に合意しているんです。
現時点では、「他人に迷惑さえかけなければ、
何をしても個人の自由。ただし、それはすべて自己責任で行ってくださいね。」という社会なのです。

それがいやであれば、
それがいやでそれを変えたい人が選挙に立候補して、
政治家になって、この国のルールを変えるしかありません。
仕方ないのです。それがルールなんです。
そのルールのおかげで、生きることができているんです。

でも、不平等、不公平にもいいところがあるんです。
それは、「チャンスがあること」です。

自由というのは個人のあるがまま、なすがままをできるという状態のことなので、
すべてを均質化する平等とは真逆の状態になります。
平等であれば、「自分らしい性」を表現するチャンスすらありません。
不平等である代わりに、自由があります。
そして、その自由には、さきほど言った「リスク」という責任が伴います。

不平等だからこそいいんです。

だからこそ、地位を勝ち取ろうとするし、
だからこそ、自分らしい性を生きるチャンスがあるんです。

この不平等を前向きにとらえましょう。
というか、前向きにとらえる以外に選択肢はあるでしょうか?

不平等を嘆き、自分よりも富む者に嫉妬すれば、
自分の人生はよい方向に向いていくのでしょうか?
答えは明白です。

★世の中は不公平で、不平等です。
不平等を前向きにとらえる。
不平等であるからこそ、チャンスがある。 と理解する。


■3.「自分は男性を演じているだけだ」と思う

「ソーシャルフェイス」という考え方をご存じでしょうか?
人間にはいくつもの顔があります。 たとえば、私であれば・・・

・女装ワールド局長という顔
・普通に女装界で遊ぶときの顔
・B面社会人の顔

・一人暮らしの男性としての顔
・家族に対する男性としての顔
・昔なじみの友人に対する男性としての顔・・・etc

人というのは、その場その場でいろんな顔を持って、
その時々、場所ごとに最適化された顔を持つ社会的な生き物です。

身近な例を出せば、
営業マンがお客様と電話するときはすっごい丁寧語。
営業マンの顔です。
でも、電話を切ってパソコンに向かえば「ちっめんどくせーな」
とか言ってるわけですよね。まさにやんちゃ男子の顔。
んで、上司に呼ばれれば「はい!」とかいって元気な顔。
戻ってきて同期としゃべれば友達つれの顔。

ほかにも、
電気屋さんにテレビを買いに行ったとします。
そこにいる店員さんは、ものすごく愛想のいい接客をすると思います。
そのときの店員さんは営業マンの顔。

その店員さんが24時間365日愛想のいい営業マンであるはずがありません。
おそらく休憩室にいけば「あぁ、今日のあの客だるかったー」などとタバコを吸うのです。
疲れた労働者の素の顔。

それは何も悪いことではありません。
あくまで、演じてるだけなのですから。
営業マンである時は、会社からお金をもらって、
「営業マンを演じること」を業務命令されているので
営業マンを演じている、ただそれだけのことなんです。
それが女装子さんやトランス・セクマイの場合は、
「男性」ということなのです。


なので、男女の2分の中で、仕方がなく男性として生きているときも、
「私は男性を演じているだけだ」と思えばいいのです。
演じることでお金を稼いだり、家族と接したりして、人生をうまく回しているだけだと。

男性を演じるからこそ、人生のリスクを排除できているのだ、と思えばいいのです。

男性を演じているおかげで、
家族絶縁や会社で働けなくなる、

十分な収入をえれなくなる、
生活が安定しなくなるなどのリスク
を排除できている
と思えばいいのです。

こう考えれば、本来の性とは違う男性としての自分も少しは前向きにとらえることはできませんか?
私はそう考えるようにすることで、ものすごく自分の人生というものを前向きにとらえることが
できるようになりました。

★男性としての自分を演じるからこそ、
人生のリスクを排除できている。


まとめます。

★この世はリスクリターンであると理解してください。
リスクをとれば、リターンが手にはいりやすくなりますが、
リスクをとるというのは想像以上に大変です。

★世の中は不公平で、不平等です。
不平等を前向きにとらえる。
不平等であるからこそ、チャンスがある。

★男性としての自分を演じるからこそ、
人生のリスクを排除できている。

これはあくまで私の考え方なので、
全部が正しいとも思いませんし、
これからも価値観が変化していくかもしれません。
少しでも参考にできるところがあれば、参考にしていただけると幸いです。

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