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一般社会とトランスジェンダー

性に縛られたい人、性に縛られたくない人。ジェンダーフリーとジェンダーレスの違いを知っておこう。

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今日は「性に縛られたい人」「性に縛られたくない人」という記事を書いてみます。

女装トランス界隈にいるとよく目にするのが、

「私はやっぱり女性になりたいの!」という「性に縛られたい人」と、
「性別なんてどうでもいいじゃん!私は私」という「性に縛られたくない人」がいます。

それでなぜかポジションをとって激論をしている場面を何度か目にしてきましたけど、
いや、それ、どっちが優劣とか、正しいとかないから!
っていう話をします。

ただの考え方の違いの「性に縛られたい人、性に縛られたくない人」。

この記事を読めば「性別なんてどうでもよくね?」マウントでMtFを傷つける人が減るし、
逆に「女性になりたい私と女装を一緒にしないで」マウントで無意味に人を敬遠する人も減るはずです♡
ただの違いです。いいですか、ただの違いです。

「セクシャリティ」と「ジェンダー」

この手の「性」というのは社会的な性別を表す「ジェンダー」が中心です。
まずはこのあたりの説明からしていきますね(^_-)-☆

私たちは生まれた瞬間に、社会が規定する「男性か女性化」という男女2分制度によって
分類されますよね。

ついている→男性
ついていない→女性

簡単に言えば、私たちがまだアイデンティティーとか意志とかそういうものを
持たない赤ん坊の段階で、日本国籍と同時に「男性か女性化」という、
セクシャリティ(身体的特徴に基づいた生物学的性別)によって、男性なのか女性なのかを付与されるわけです。

そして、社会というものが、セクシャリティに基づいた「男性ならこうでしょ」「女性ならこうでしょ」
という社会的な性別「ジェンダー」を暗に規定
してきます。

男の子だったら泣いちゃダメ!
女の子だったらおしとやかにしなさい!

男の子だからスカートじゃなくてズボンを買い与えよう
女の子だからズボンじゃなくてスカートを買い与えよう

男の子だから野球やサッカーをさせよう!
女の子だからピアノやバレエをさせよう!

こんなふうにセクシャリティと連動しているジェンダーに基づいた行動を、
親が強制してくるわけです。

基本的に、セクシャリティによってひもづけられたジェンダーが連動して
「男らしさ」「女らしさ」というジェンダーを自動付与してくる
わけですよね。

 

今のところ私たちは、

男性として生まれたなら男らしく!
女性として生まれたなら女らしく!

という社会が決めたジェンダーという概念に行動を自然と制限されて生きてるわけです。

そして、女装トランス界隈においては、
セクシャリティ:男性/ジェンダー:男性の人が、
ジェンダー:女性としてふるまったりしてるわけです。

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そのうえで、性に縛られたい人、縛られたくない人について語っていくよー!

 

「女性らしく振る舞う」というジェンダー性「女」に縛られた行為

女装トランスの多くが行っている「女性としてふるまう」行為こそが、性に縛られた行為なのです。
なので基本的にこの場合の「性」というのは、「女ジェンダー」ということになります。

要は、セクシャリティと自動連動した「女ジェンダー」っぽく行動するわけです。
まさに、ジェンダー「女」という概念に自分の行動を合わせるわけなので、
ある種この「ジェンダー女」という概念に縛られているともいえるわけです。

先ほどの例でいう、

男の子だったら泣いちゃダメ!→泣く!
女の子だったらおしとやかにしなさい!→おしとやかに振る舞ってみる

男の子だからスカートじゃなくてズボンを買い与えよう→男性だけどスカートをはいてみる
女の子だからズボンじゃなくてスカートを買い与えよう→女性ってスカートをはくものだからスカートをはく!

男の子だから野球やサッカーをさせよう!→男性だけど野球やサッカーに興味なんてない!
女の子だからピアノやバレエをさせよう!→女性がやるようなバレエをやってみたい!

・・・etc

あくまで数ある「女ジェンダー」の一例にすぎませんが、
「女性だったらこうだよね」「女性だったらこう行動するよね」という概念に
自分の行動を合わせていくわけです。

女装トランス界隈においては、
セクシャリティ女性として生まれたら女性らしく行動することが自動的にOKなのに、
男性として生まれただけで、女性らしくうふるまうと「オカマ認定」「男なのに女々しい」とか言われちゃう・・・
そんなのおかしいよ!
と思う人が出てくるわけですよね。
それが次。

 

 

セクシャリティに関係なくジェンダーを選んだっていいじゃん!セクシャリティに縛られないけど、ジェンダーには縛られたい「性に縛られたい人」ジェンダーフリー

今は、セクシャリティによってジェンダーが自動連動してるわけだけど、
別にセクシャリティとか無視して、なりたいジェンダーで行動してもよくない!?
と思う人がいるわけです。

MtFGIDさんなんかは、まさにそうで、
セクシャリティは国家が勝手に「男性」だと決定づけてるわけだけど、
「私たちは女性なんだから、女ジェンダーとして行動させてもらうよ」
というわけです。
生まれたときの性別なんて国家が勝手に決めたことじゃないか!というわけですね。

趣味女装子さんによる女装行為だって、
「男の時は荒々しいけど、女の時はすごくおとなしい」となる人もいます。
女性でも荒々しい人はいるけれど、「女ジェンダー」という概念においては、
「女というのはおしとやか」という集団合意のようなものが発生していて、
そこに行動を合わせているわけです。

要は、セクシャリティには縛られたないけど、女ジェンダーには縛られたい!
世の中のセクシャリティ女性が当然のように行っている「女ジェンダー」に基づいた行動をしたい!!

要は、自ら女ジェンダーに縛られているわけです。
要は性に縛られたいのです。
「縛られる」と言うとネガティブに聞こえますが、自ら選択しているので、
ネガティブではありません。ほとんどの場合は自律的意志なわけです。(自分がやりたいからやってる)

クリハラチアキ
ちなみに趣味女装子さんなんかは完全にハイブリッドだよね!
セクシャリティ男性としての男ジェンダー「B面」も生きながら、
女装している間のセクシャリティを無視した女ジェンダー「A面」を楽しんでる。

一方、完全にセクシャリティを無視した女ジェンダーに振り切っている
「フルタイム」や「GID」もいるわけです。どちらに優劣とか善悪もないというのが大前提です。

 

「性別を前提にしたジェンダーの範囲を拡充・変更したい!」というジェンダーフリー派の人

要はこのセクシャリティに自動連動しているジェンダーにおいて、
セクシャリティに関係なく、女ジェンダーでも男ジェンダーでも選びたいジェンダーを選べばいいじゃん!
というのが、いわゆる「ジェンダーフリー」派の人々なわけです。

既存ジェンダーフリー
セクシャリティ男性→男ジェンダー
セクシャリティ女性→女ジェンダー

連動している

セクシャリティ男性→男ジェンダーでも女ジェンダーでもOK
セクシャリティ女性→女ジェンダーでも男ジェンダーでもOK

and

セクシャリティに関係なく、女ジェンダーでも男ジェンダーでもOK

男女の性差は肯定するんだけど、セクシャリティだけがそれを決定づけるものじゃなくていいじゃん!
あるいは、セクシャリティ男性でも女性でも、既存の「男らしさ」「女らしさ」みたいなのは、
再構築して考え直しましょうや!!!

ってのが基本的なジェンダーフリーの考え方なわけです。

なので、基本的には性に縛られている考え方だとも言えます。
既存の男女ジェンダーには縛られていないけど、「男女」という性別の枠組みには縛られている考え方なのです!

 

でも、実はそうじゃない人もいるんですよね・・・

そもそも、性別とかどうでもいいよ!!
私は私じゃん!!!!という人々です。

それじゃ次♡

 

ジェンダーが勝手に行動を規定してるんじゃねえよ!縛ってくるな!という「性に縛られたくない人」ジェンダーレス

結局、生まれた瞬間の、

ついている→男性
ついていない→女性

というセクシャリティ性別によって、自動連動してるジェンダー「男らしさ」「女らしさ」
とかめんどくさいから、勝手にきめてんじゃねーよ!自由にさせろや!!!

という考え方の人も出てくるわけですよね。
これがいわゆる「ジェンダーレス」の考え方です。

ジェンダーフリージェンダーレス
セクシャリティ男性→男ジェンダーでも女ジェンダーでもOK
セクシャリティ女性→女ジェンダーでも男ジェンダーでもOK

and

セクシャリティに関係なく、女ジェンダーでも男ジェンダーでもOK

男女とかいらないでしょ?
私は私
男女以外の何者か
Xジェンダー

これ結構混同してる人多いので、注意ね♡

私はこっちの考え方に近いかもね!!
「私がハマった女装沼」シリーズでもお伝えしてたけど、

男性として新卒で東証一部上場企業に就職した時は「男」
辞めてからフルタイム女装して女性として就職したときは「女」
両方体験してみて思ったのが、「どっちでもいいや、私は私だわwwwwwそれでも十分生きていけるわw」
ってなってるから、別に男女という性別にアイデンティティーを求めてないだけの話。

だから、ぶっちゃけ私とリアルにコミュニケーションしてる人はわかると思うけど、
「女とか男とかそういう分類ではなくて、私」なんだよねー。

だからといって、「男女の性別に縛られてる人」よりすごい!とか、勝ってる!とか
そういう感覚も、そういう事実も一切ないわけなんですよ。

ただの考え方の違いなわけです。

 

 

女装トランス界隈における「性に縛られたい人・縛られたくない人」の分布図

では、女装トランス界隈における性に縛られたい人・縛られたくない人というのは
どのように分布しているのでしょうか?
「トランスジェンダーの定義」の記事の図を使って説明すると…

トランスジェンダーの違いと定義。女装子・GID(MtF)・男の娘・ニューハーフ・オネエetcどう違うの?

「あの子は身体をいじってるからニューハーフでしょ?」 なんていう間違った言葉の定義が、女装界においてもいまだに蔓延してい ...

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こんな感じになります。

GID/MtF

GIDやMtFさんは完全に「性に縛られたい人」です。
セクシャリティにとらわれず「女ジェンダー」を選択して生きていきたい。
自分の望む性別として生きていきたいわけです。

なのでGID/MtFさんをよく「かなり先進的な概念」だと勘違いする人もいますけど、
旧式の男女2分ジェンダーにのっとった社会での生き方を望む人が多いです。

だから、趣味女装子さんや、ジェンダーレス男子などとは定義上の全く違うし、
そのアイデンティティーの設定アプローチも全然違うということなのです。

 

女装子(趣味女装子)

趣味女装子さんは、セクシャリティに連動した「男ジェンダー」で普段生活しながら(=B面)、
女装をしたときだけ「女ジェンダー」を受け取る(=A面)のハイブリッドジェンダーを行き来している人が多いです。

「普段男として生きてるけど、たまには女にもなりたい」という人も多いので、
「むしろ社会が規定している”女性らしさ”」を歓迎し、自らそこに向かっていくので、
性に縛られたい人が多いです。

AG女装子さんなんかはとくに「古臭い女らしさ」をあえて表現する人も多いのです。
なので実は女装子さんも、旧式の男女2分ジェンダーが大好きだったりします。

あくまで「セクシャリティにとらわれない」という点においてのみジェンダーフリーなわけです。

 

女装男子・男の娘

若年層の女装者も基本的には「女っぽくなりたい」という点では
「性に縛られたい」人なのですが、

・女っぽくはなりたいけど、俺は男だ、ぼくは男だ

という人も多いので、セクシャリティに縛られない恰好をするけれども、
基本的には男ジェンダーも踏襲してミックスしている人が多いです。

中には「そんなのどうでもいいや、俺は俺だ」(=ジェンダーレス)という人もいます。
こういう人は男の娘を自称しながらも実質はジェンダーレス男子なのです。

 

ジェンダーレス男子

まさに「ジェンダーレス」な男子です。
性別に関係なく、自分自身というアイデンティティーを表現しています。
なので、恰好なども「奇抜」だったりすることも多いです。
「男っぽい」「女っぽい」という性別を離れた場所にアイデンティティーがあるのです。

 

 

「性に縛られたい人」と「性に縛られたくない人」はただのアイデンティティーを求めるアプローチの違い。そこに優劣なし。

ここまで説明したのでもうお分かりかと思いますが、
性に縛られたい人と性に縛られたくない人は、そもそもの考え方が全く違うのです。

ジェンダーフリー
=性に縛られたい人
ジェンダーレス
=性に縛られたくない人
セクシャリティ男性→男ジェンダーでも女ジェンダーでもOK
セクシャリティ女性→女ジェンダーでも男ジェンダーでもOK

and

セクシャリティに関係なく、女ジェンダーでも男ジェンダーでもOK

男女とかいらないでしょ?
私は私
男女以外の何者か
Xジェンダー

だから、
「私はやっぱり女性になりたいの!」という「性に縛られたい人」と、
「性別なんてどうでもいいじゃん!私は私」という「性に縛られたくない人」
が、議論をしたとて、その前提が全く違うので、話にならないんですよ。

しかもそもそもどちらに優劣も善悪も存在しないのですよ。
だって、ただの考え方やアイデンティティーのとらえ方の違いなんだもの。

 

「もう性別とかどうでもよくね?」マウントがナンセンスな意味

だから、「もう性別とかどうでもよくね?」マウントを取ってる人って、
それはそれで「ジェンダーレス」な考えなので素晴らしいのです。
それを信じて生きていけばいい。
どちらかというと、私もジェンダーレスな考えだからね^^

でもね!それでマウントをとるのは話が違うのですよ。
つまり、性別に縛られてる人を見て、「そんなの縛られなきゃいーじゃん」というのとは違うということです。
それをやるのは極めてナンセンスです。

なぜなら、現時点では社会というのは「男女」という2つの大きな区分で回っていて、
幼いころから国家に規定されたセクシャリティとジェンダーの2分前提の世界を見てきた人がほとんどなのです。
だから「男か女か」という概念に「アイデンティティーのよりどころを求める」のが至極自然な感情なのですよ。
別に、アイデンティティーを男か女かに求めてもいいわけじゃないですか。

ジェンダーレスな人たちはアイデンティティーをそこに求めていない。
性別に縛られたいジェンダーフリーな人たちはアイデンティティーの1つをそこに求めてる。
ただのアプローチの違いなだけです。それ以外にありません。そこに優劣など一切ないのですよ。

ね?なのに、そこに優劣を発生させているジェンダーレスな人の中の一部に、

「もう性別とかどうでもよくね」マウントを取っちゃう人がいるっていうだけの話。
ただの差に優劣をあてはめて「私のほうが正しいんだ」という態度は、
この正義錯綜時代、多様性の世界においては極めてナンセンスでしょ?
だってそんなことしてもしょうがないんだから。

私の場合は、ジェンダーレスだから「男か女か」に求めていないけど、
「ブロガー」かもしれないし「女装男子」かもしれないし。
B面の職種で言えば「ECコンサルタント」かもしれないし。
私は別に自分のアイデンティティーを性別に求めていないだけの話。
その上で、この広い広い地球上で、アイデンティティーを性別に求める人がいてもいいじゃん!っていう考え方です。

 

 

世界はジェンダーレスの方向に向かっている。

結局、性に縛られたい人・性に縛られたくない人が、
同じ「女装」「トランスジェンダー」という界隈の中でもいるということです。

傍から見れば「セクシャリティ男性が、女性のようにふるまう・恰好をする」という
行為の中にも、様々なモチベーションや定義やアイデンティティーが錯綜しているのです!

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あくまで男女2分の性別というのは、これまでの社会においては非常に便利な指標だったわけです。
そうすることで社会が円滑に回ってきた。

しかし、これからの時代は、男女という分け方をしなくても人々がそれぞれの好きなものを
表現できる時代になってきているのです。
既存の社会が規定してきたさまざまな概念を超えて。

あくまで男女というのも、既存の社会が規定した概念の一部。
実は貧富の差、国の差、キャリアの差・・・
こういった概念と何ら変わらない「社会を円滑に回すために規定された概念」の1つに過ぎません。

なので、性別という概念もアップデート、あるいは消滅することはおそらく間違いないでしょう。
それが私たちが生きている間にくるかどうか・・・楽しみですね♡

さぁ、性別に縛られるもOK!縛られないもOK!
私たちは、この広い広い世界の中で、ワクテカする何かを見つけに生まれてくるんです。
あくまで縛られるのかどうかも、そのための手段に過ぎない。

みなさんが今日も、明日も、未来もずっとワクテカ生きていけますように。
本日もお読みいただきありがとうございました。






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