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【女装 ノンアダルト時代】女装セクハラ論。女装子男の娘だからって性行為・アダルト前提とは限らない。

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女装子・男の娘の中には、「女装=性行為のため」という層はたしかに存在します。
いわゆるAG女装子さんなんかはそのような方が多いです。
しかし、その層だけではないし、その層の全体層に占める比率は低下してきています。
要は、「女装してんだから、性行為するだろ」とか
「女装してんだから、女性よりも性に対する直球投げまくってもいいだろ」
という前提は捨てた方がいいというお話。

その前提を捨てない一部の層によって、
一部の女装子男の娘はセクハラに苦しんでいる実情があります。。。
※セクハラの定義は記事中に記載※

 

■女装子・男の娘だからって性行為前提という前提はもう捨てよう!「お、女装だ。ド直球の猥褻DM投げよ!」の前に判断を。

女装子男の娘にはさまざまなタイプの人がいます。

あなたはどの種類の女装?「女装行為」を5種類に分けてみた。

もちろん、性行為前提でやってる方もいれば、
そんなのとは関係なくやっている方もいますし、
「女性と同様の感覚で」やってる方もいます。

よくリアルでもSNSでも、
「女装してる人は男性と性行為したいんでしょ?」
「女装してる人は男性のような性欲を持っているんでしょ?」
という「一般化前提」のもとで行動している方をお見かけしますが、その一般化は危険です!!!

クリハラチアキ
「一般化前提」っていうのは、
「〇〇は~でしょ」という一般化した価値観による行動の判断基準のこと。
例:
「最近の若者は働きたくないんだろ?」という一般化前提があって、
若者をみたら「どうせこいつも働きたくないんだろ」と
説教しはじめたりとか・・・

女装子男の娘=性行為前提ではありません。

まったく同性間での性行為を行わない非ハッテン系女装子さん、
服を着るだけのトランスヴェスタイトな女装子さん、
ただ自分が綺麗になりたいだけの女装子さんはドンドン増加しています。

しかし、そのような女装子さんたちに浴びせかけられるセクハラ言動。
「女装子だから純女と違って、卑猥な言葉をかけてもいいだろ」
という間違った前提を持っている方が万が一いらっしゃいましたら、
ぜひ捨ててくださいね💛

 

■完全ノンアダルト女装層であるジェンダー自己表現系女装行為、表層系女装行為をする層が増加、可視化されてきた。

あなたはどの種類の女装?「女装行為」を5種類に分けてみた。

「女装をして性行為を行う」層がいるのと同様に、
「女装と性行為は全く別概念である」層も存在しています。

これまでの女装界の中心が「ハッテンバ」と呼ばれるディープスポットであったこと、
「女装=ヘンタイ趣味」というアンダーグラウンドな世界が中心であってことから、
これまでの女装行為というのはどうしても「性行為、卑猥な概念とセット」である場合が
多くありました。

でも、みなさんもご存知の通り、そんな時代はとっくに終わりを告げていますよね。

もちろん、女装=性行為前提という層もいれば、そうじゃない層もいる。
これまで少数派だった「そうじゃない層」が増加、あるいは可視化されてきているということです。

・ただ女装をして綺麗になりたいだけ
・ただ女性用の服を着たいだけ
・コスプレをしたいだけ
・自分のやりたい表現がたまたま女装の範疇にも含まれているだけ
・そもそも性行為自体を好まない。でも、女装はする。
・自分のストレス発散のために女装をしてるだけ。その方法に性行為は一切含まない。

このような層がtwitterや若年層、体験としての女装をする中高年層を中心に
増えている=可視化してきているのです。

このような「完全ノンアダルト女装層」に対して、
いまだに「女装子=性行為、卑猥な概念とセット」という価値観を持っている
層がぶつかり合うと…ストレスが発生するわけです。
いわゆるセクハラ的なことですね。

 

 

■セクハラ=セクシュアルハラスメントの基本的考え方。受け手側がセクハラだと思えば、それはセクハラになる。法的な意味でのセクハラと一般通念的なセクハラの違い。

女装セクハラの実情を語る前に、
セクハラについてちょっとだけ語っておきます。

そもそも「セクハラかどうか」は、完全に「される側の印象」で決定されます。

する側が「セクハラじゃない」と思っていても、される側が「セクハラだ!」と言えばセクハラになるのがセクハラです。
ここはセクハラの是非について深く語る記事ではないので、その是非に関しては今回は割愛しますが、
「される側がセクハラだと宣言すればセクハラになる」んですよね。

これがセクハラの基本概念です。

ちなみに法律的には、セクハラっていうのは職場仕事場における受け手側の不快感のことです。
ですが、一般通念的には職場以外での行動も「不快な性的発言、行動」に対して用いられるので、
あくまでこの記事は、一般通念的な意味で「セクハラ」という単語を使います。

クリハラチアキ
セクハラって実は法的には職場仕事場における概念なんだよね。
セクハラが法的に規定されてるのは「男女雇用機会均等法」なの!

この記事におけるセクハラの定義は、

・卑猥な言動をする側の言動によって、
・された側が不快感を覚えること

とします。

 

 

■女装セクハラ事情。ド直球セクハラに苦しむ女装子・男の娘。「女装してるんだから男の性欲だろ」とかいう思い込みに被害者

最近、女性のあいだで「#Meetoo」という
「セクハラ告発」がムーブメントになっていますが、
これは純女さん(生物学上女性)に限りません。
女装子・男の娘も、セクハラの被害者になっていることがあるのです。

ちなみに、法的なセクハラでも「男性同士に場合でもセクハラが適用される事例」が増えてきています。

全国の労働局に寄せられる相談に同性間のセクハラが増えており、厚生労働省は男女雇用均等法の指針を改正、同性間の言動もセクハラに該当することを明示した。
出典:法テラス

このように法的なセクハラにおいても、「もはやセクハラは異性間のみで起こるものではない」
「セクハラは同性間でも十分に起こりうるもの」

と規定されているのです。

そして、女装子・男の娘の場合、「もともと男なんだから、男と同様の性欲持ってるはず」
という誤った前提で、通常、純女さん(女性)には行われないようなセクハラ言動を受けてしまう場合があるのです。

要は、

・女装子も元々は男なんだし、女性よりも全然ド直球でセクハラしてもいいだろ
・女装子も男なんだし、女性よりも配慮なくセクハラOKだろ

みたいな「女装子・男の娘だからって性行為前提」という前提を持っている方に、
「そんな前提などない」女装子・男の娘がセクハラを受けている場合があるわけです。

実際、セクハラワイセツ言動被害を受けている女装子・男の娘たちはこんな声をあげています。

Trans Girl
女装だからって、男に興味があると思うなよ…なんかワイセツDMが送られてきて不快(SNSで)
Trans Girl
女装だろうがなんだろうが、好きな男性だけに触られたい!っていう気持ちは女性と変わらないんだけどね
Trans Girl
女装子は全員男の娘に抱かれたいんだろ?って言われた。いや、ちげえよ

もちろん、
「全然、男のときと同様にセクハラ全然OK!」
「女性みたいな扱いじゃなくてOK!」
という女装子・男の娘も存在しますが、「そういう層だけじゃない」という認識は非常に重要です。

 

 

■セクハラ・卑猥な言葉をぶつける行為を合理化する理由はない。された側に悪意がある場合しか例外はない。

先ほど述べたようにセクハラは受ける側が「セクハラだ」と思えばもうそれはセクハラなんです。
それがセクハラの基本的な考え方です。

つまり、ある行為によって影響を受けた対象者(=された側)が「セクハラだ」と判断した時点で、
行為の主体者はその意図の有無にかかわらず、「セクハラをした人」になります。

そうなると必然的に行為の対象者に求められるものは謝罪になります。
「ごめんなさい」
「申し訳ございません」
それ以外にないでしょう。

とはいえ、セクハラされる側に悪意がある場合は例外です。
要は「セクハラだと宣言することで、行為の主体者を貶めようとする意図」がある場合です。
いわゆるつつもたせ的なことです。
こんな方はめったにいません。
それほど、セクハラを合理化、正当化する理由はないということです。

 

 

■かといってコミュニケーションに消極的になる必要はない!!セクハラになるかどうかは人間関係次第。同じ行動でも行為の主体者によって、受けての反応は全く異なる。

こうなるともう、セクハラが怖すぎる…
となってしまい、円滑なコミュニケーションができないのでは・・・?

と危惧する方も中にはいるかもしれません。

だって、受け手側がセクハラだ!!と言えばセクハラになるわけじゃないですか。

ぶっちゃけ、人間関係があれば人が許せる範囲って広がるじゃないですか。

結局、多くの場合セクハラ認定を受けるのは、
人間関係ができてもないのに、いきなり卑猥な言動を起こす場合によく起こっているのです。

卑猥な言動も、それを行う主体者によって、受け手の受け取り方は全く異なります。

 

 

■まとめ:この記事で伝えたいたった1つのこと。「女装子、男の娘=性行為前提、卑猥な言動を行っても許される」という前提をもし持っていれば捨てること。全員がそうではないし、本当にそのような行為を嫌がる層は増加しています。

いかがでしたか?

なんかちょっとこの記事書くのに4時間もかかってしまいましたww
ひさびさに乗らないというか…
どう伝えれば伝えたいことが伝わるのかが、頭の中をぐるぐるしてしまいましたw

とはいえ、私がこの記事を通して伝えたいことは1つだけ。

「女装子、男の娘=性行為前提、卑猥な言動を行っても許される」ではない

ということです。

私のように、セクハラを軽く受け流して笑いに変える女装子もいれば、
むしろセクハラされて喜ぶ女装子さんもいます。
でも、セクハラをされてめちゃくちゃ傷ついてしまう女装子さんもいる。
本当に多様性に溢れています。

なので、「女装子男の娘=性行為前提、卑猥な言動OK」という一般化は避けるべきなのです。
不寛容は寛容を超えることはできません。

「寛容性のパラドックス」はLGBTの権利を主張するなら絶対に知っておくべき概念である。

本日もお読みいただきありがとうございました。




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