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私の女装遍歴 連載コラム

私の女装遍歴(13)私の女に命を吹き込んだ日「女装命名の儀」

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前回のお話で、遂に初外出を果たした私。
本当に出会っちゃいけないとんでもない趣味に出会ったと思いました。
そして、ついに私はずっと気になっていた京都某所に女装して足を運ぶことになります。

次の日も全ての予定をキャンセルし、女装することにした

前回の初女装の日、結局気になる京都某所までは足を運ぶことができず、
人目を避けて裏道ばかりを気づいたら2時間、我を忘れて駆け歩きました。
冬の寒空の下、2時間もストッキングとスカート姿で歩いたためか、
若干鼻水がぐずぐずいっていましたが、そんなことも忘れて、
出会っちゃいけないような、でもとんでもなく心の中心から沸き立つような
欲求が沸騰するような趣味に出会ってしなった感動と興奮に胸をワクワクさせていました。

初外出の次の日、私は前日に寝るのが遅かったため、目覚めたのは夕方でした。

もはやその時も私の心の中は女装のことでいっぱいでした。
遅起きだったため自動的に大学の講義も欠席していて、
その日の友達との約束も風邪をひいたことにして断りました。

もう女装がしたくてしたくて仕方がなかったのです。

誰にも邪魔されたくない・・・
私はついに女装の扉を開いたんだ・・・
新しい私の中の「女」と出会ったんだ!!!
誰にも・・・誰にも、邪魔をさせない!!!!

そんな気持ちで、夕方に起きた私は自分のマンションの部屋の一室で、
もう夕方で疲れ切ったような街の姿を見ながら煙草をふかしました。

よし・・・今日も・・・
女になるぞ・・・!!!!

私はその日の夜も女装しようと、すぐに家を出てまたストッキングを近くのショップ99まで買いに行きました。
昨日と同様、店員さんやほかのお客さんにストッキングを持っているところを見られたくなかったため、
店内で探し物をするかのように、ストッキングコーナーから人の目線がなくなるのを待ちました。

チャーーーーーーンス!!!

店員さんも他のお客さんもストッキングコーナーから見えない状態になった瞬間、
私はまるでラグビーのボールを追いかけるラガーマンのように駆け出し、
ストッキングを2枚とり、ジュースとパンコーナーに移動、そして、
余りお客さんがいなくなるのを待って会計するために、また様子を伺います。

女になるのも、まずは腹ごしらえだ!!!

みたいなわけのわからないことを心の中でつぶやきながら、
高鳴るテンションにそのわけのわからない自分すらも楽しんでいました。

当時のショップ99(今のローソンストア100)た店内でずっとテーマソングのようなものが流れており、
「きゅっきゅっきゅっきゅきゅっきゅきゅきゅ♪便利なコンビニきゅっきゅきゅきゅ♪」

ショップ99のテーマ

きゅっきゅきゅっきゅきゅきゅきゅきゅ♪
今から私は女の子♪
まとめて買いましょきゅっきゅきゅきゅ♪
マニキュア口紅 きゅっきゅきゅきゅ♪
はーやくはきたい ぱっぱんすと♪

みたいに頭の中で歌を勝手に作りながら本当に「ご機嫌な様子とはこれだ」みたいなまさにこの例だ、
みたいな様子でレジの様子をうかがっていました。

そして、いざお客さんがいなくなると、さっそくレジへ。
こういう時、当時、女性のお客さんに見られるのが本当にすごくいやでした。
なので、どうしても女性客がいる時は買えませんでした・・・・

レジ打ちの人は無表情でレジ打ちをします。
「〇〇〇円でーす」
無表情です。

私も「私のストッキングじゃないんだ」という誤魔化しを一生けん命して、
本当はものすごく気分がウキウキしていましたが、一切それを悟られないようにするように、
けだるそうな感じでお会計をしました。

「今、彼女に買い物に行かされている男なんだ」感を演出していました。
今思えば、こんなことすらも緊張していたんだなぁと思うと感慨深いです。

で、そしてストッキングなどを無事購入♡

脳内できゅっきゅきゅきゅ♪とミュージックをしながら、スキップをしていないのにスキップをしている
ような感覚で家に帰りました。

 

夜になり女装開始。高鳴る胸の音が秒針と交錯

そして、家に帰って買った菓子パンなどを飲みながら、ネットサーフィン開始。

前回見つけたウェブサイトへブックマークから再アクセスし、
京都市内のいろんな場所で「女装子」が集まっていることをまた確認します。
いわゆる出会い掲示板ですね!

いろいろと場所が書いてあります。
前回行く予定だった場所の状況を見てみます。

「今日、女装子さんはいませんか?」

男性と思しき人物が書き込みをしているではないですか!しかも複数人!!

もうこの時点で、まだ見ぬ世界へのワクワク感で胸が高鳴り、
時計の秒針の音と交錯したかのようにドクドクドクドク・・・・・・
私の女装欲求をせきたてます。

よし!!!今日はここに絶対に行くぞ!!!

私はそう決意し、女装を開始します。

まだ慣れぬ手つきでファンデーションを塗り・・・
おそらく今考えればつけすぎでしょう。
しかも化粧水も乳液もせずに、直接つけていました。
今考えればありえません。

で、アイシャドーを塗ります。
まぁこれもどう考えてもめちゃくちゃ濃かったでしょう。
グラデーションという観点を知らなかったので、まぁそりゃひどいメイクだったと思います。
で、ライナーで目を囲んで完了!
今考えれば完全にマリリンマンソンみたいになってました・・・。

そして前回と同じワンピースのような服を着て、完了!!
前回考えたらめちゃくちゃ寒かったので、今回は当時持っていたコートの中で、
割とレディースでも使えそうな黒いコートも着用しました。
靴はまだ前回と同じスニーカーを着用。

また部屋にある姿見を見ると・・・

目の前には女の子が・・・・

 

あぁ、もうだめだ!!!

早く外出したい!

女の子だもん♡

その時夜9時くらいだったでしょうか。
前回は深夜2時くらいだったのですが、今回はまだ9時なので、人の声も若干します。

・・・・

出れない!!!!!!!!!

私はまだ外に出る勇気が出なかったので、もう少し遅い時間に外出をすることに決めます。

その間、ニコニコ動画を見ながら出る時間を伺いました。
(時代を感じますね・・・ニコニコ動画・・・)

そして夜11時付近になり、もう一度さきほどのウェブサイトをチェックしてみます。
誰もいません・・・

私は思い切って書き込みをしてみることにしました。

その時・・・・ふと思ったのです・・・・

あ、名前・・・・・・
名前どうしよう・・・・

私は今回想記で書いているので「チアキ」と言っていますが、
当時、まだ名前を決めていませんでした。

どうしよう・・・どうしよう・・・

 

命名。私の中の女に命を吹き込んだ。

そういえば名前どうしよう・・・

まだ名前のなかった私は何と名乗るか迷いました。

うーん・・・・
うーん・・・・

その時、私は中学時代を思い出しました。
中学時代に見ていた学園モノのドラマの再放送のキャラクターが、
当時の私をものすごく刺激していたのを思い出しました。

そのキャラクターは、いじめっ子で、でも男の子に恋していたり、
傷つきやすかったり・・・悪い子だけど、繊細みたいな。
なんかこぉ、私の中で「ザ・女」というキャラクターで、

あぁ…私も女に生まれて、この子みたいになりたかった・・・

と、よく「自分が女の子だったら」を投影してみていたため、すごく印象に残っていました。

私はそのアニメキャラを同じ名前を名乗ることにしました。
(※クリハラチアキというのはペンネームなので(^_-)-☆)

名前の中に閉じ込めたいろんな思いやストーリー。
それが私の中の女の中で脈打ち、命の鼓動が開始されたのです。

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女装子さんが名前を決める儀式は「女装命名の儀」で、
本当に何か神秘的なカンジがします。

男としてずーーーーっと生きてきた。
あるいは、男とは思わないけど何か違和感をもってずーーーっと生きてきた。
そして、装いを変えて「女」になり、
その女が社会性を帯びて何かの名前を名乗る。

その瞬間、今までずっと心の中で封印されてきた「自分の中の女」が解放されるかのような
本当に神秘的で不思議な感覚です。

 

命名の儀

今までここまで歩いてきた。
何者かもわからないまま、私はずっと生きてきた。
心の中でずっと封印してきた「女の私」

世界が変わったあの日
ここまでのストーリーを凝縮するかのように
命の息吹を吹き込んだ。

私の中の女は、ゆっくりと目を開いた。
起こしてくれて、ありがとう。

そうささやいて、心の中で私と私の女は静かに溶け合った。

そして、書き込みをすると反応が・・・!!!
まだあったこともない男性かと待ち合わせをすることになりました。
次回、いよいよ私は男性に「女」として会いに行くことになります。

次回に続きます。






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