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私の女装遍歴 連載コラム

私の女装遍歴(12)初女装外出で味わったこの世のものとは思えない高揚感に心臓がはちきれそうになった日

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前回、ついに100均でメイクグッズを買い、初めてストッキングに足を通し、
完全女装になった私。
大学1年生の1月のこと。
ついに私は、「女」としての人生をスタートさせることになる!!!

 

心臓が全身にあるみたいに、高揚感に包まれた夜

メイクが終わり、ストッキングに脚を通し、ロングスカートみたいな服をはいた私。
とにかく、外に出てみることにしました。
もはや、その時私の心の中には「女になった私がこの社会に出ていく」ことに対する
ドキドキ感の中で命を燃やしていました。

まるで、全身に心臓があるかのように、全身の血液が沸騰するような感覚。
判断力も下がり、私はとにかくこの姿で外に出たい!!!!
そう思っていました。

今、考えればパス度は恐ろしく低かったでしょう・・・
化粧もめちゃくちゃ、ロングスカートのような服も、本当はロングスカートではないので、
まぁまぁ太もも丈で、真冬の女性の恰好としてはかなりおかしな恰好でした。

でも、その時の私にとっては、今まで20年間歩んできた男の人生を離れ、
今まさに少女になって駆け出していく感覚に、胸を高鳴らせていました。

もう一度鏡を見つめ、鏡の中の女の私がにっこりと微笑みかけてきます。

さぁ、行こう!!!!

心臓のバクバク音で自分のマンションの部屋のロックすら開いてしまうのではないか
と錯覚しながら、いよいよドアを開けます・・・

がちゃっ

廊下に誰もいないことを確認し、ごくりと唾を飲み込みます。

さぁ・・・行くぞ・・・・

がちゃっ、かちゃかちゃ、だあああああああああああ

私は、部屋を出てカギを素早くかけ、マンションの階段を駆け下ります。

住人に見られるとやばい・・・

そんなドキドキ感と背徳感が私の中をなぜか快感となって駆け巡ります。

その時深夜2時くらいだったでしょうか。

 

さすがに深夜2時だったこともあり、人通りはありません。
時折道を走る車の音とライトが、私の背徳感を刺激してきます。

人がいる・・・・でも、私、女になってる・・・

マンションの敷地内を見渡しても人はいません。
でも、いつ人が入ってくるかもわからない・・・・
バレたらどうしよう・・・

でも、私、今女・・・・
もう後戻りはできないわ!!!!

私はマンションの敷地内を駆け抜けます。
少し小走りになりながらも、
男の時には感じたことのない冬の寒さが、私のストッキング脚にじんじんと染み渡ります。

寒い・・・気持ちいい・・・

 

今まで体験したことのない寒さが私の脚にうちつけてきます。
うちつけてきた風は、私の脚を女だと認識してくれるかな?
そんなことを妄想しながら、マンションの敷地の出口に到着します。

出口から道路を見渡します。
私のマンションの前の道は「今出川通」というそこそこ人通りも車の通りも多い道で、
深夜2時ということもあり、人通りは少ないものの、交差点付近にはまばらに人がいます。
車も少し通っています。

女の私・・・
目の前に広がる日常の世界・・・
私は、男の時には覆われていた自分の脚が黒いストッキングのベールに包まれ、
夜の街灯に照らされ怪しく光るのを確認します。

全身にある心臓、背徳感が血流を刺激し、目の前にある日常世界の中にいる
男のときの私と女になった今の私の境界線を、ぐわんぐわんと歪曲させてきます。

さぁ、行くよ!!!!!

 

その時、私は私の中に女の私がたしかにいることを感じました。
今まで眠らせていた女の私。

私はついに、道に出ていきます。

 

 

マンションの敷地を出て、道を行く。ふわふわとした雲の上を歩くかのように、私の黒スト脚が夜道を進む。

・・・・

私はついに公道に出ました。

目の前に今のところ人は歩いていません。
向こうのほうから車のヘッドライトがこっちをさしてきます。

私は小走りに、すぐに小道のほうへ曲がります。

小道を見ると、普段は何の変哲もない道が、
電信柱とまばらな街灯の怪しげな道に見えて仕方がありません。

もはやそのとき、私の心は完全に女になっていました。

こんな遅い時間に、女の子が歩いちゃいけないのに・・・・

女装しているという背徳感の上にさらなる背徳感が上塗りされ、
じわじわと、私の思考をゆがめていきます。

小道にも人がおらず、私は高揚感の中で黒いストッキング脚を進めていきます。
一歩一歩。

その時の靴は女性モノの靴を用意してなかったため、男性のときのスニーカーを履いていました。
でも踏みしめる足音は甲高いヒールの音のように聞こえます。
街灯の下に映る私の影は、スカートをはいた女性そのものでした。

女になってる・・・・

目の前に映るすべての景色が一新され、まるで女として生まれ変わった感覚です。
その時の私は一時的にすべての男性時の記憶が飛んでいたかもしれません。
それほどに、全身の心臓が私の体内を高揚感で駆け巡ります。

夢か現実か・・・?

冬の寒さすら心地よく、夜道の怪しさすら心地よく、
人が来るかもしれない不安すらも心地よく、
目の前の何の変哲のない小道は、まるで雲のような感覚です。

ふわふわふわふわ

雲の上を歩くように私は、歩き続けます。

私の脚は自然と内股になり、自然と歩幅も小さくなります。
冬の寒さに白くなった吐息も、両手で抑えちゃったりなんかして。
誰にも教わってないのに、私の中にいる女が、私の肢体を見事なまでに女にさせます。

私は歩き続けます。

 

 

初めて女装して人とすれ違う。

そうすると、遠くのほうから人が歩いてきました。

やばい!!!!!!!!!!!!!

今まで深夜2時の時間帯もあり、人とのすれ違いがなく進んできましたが、
ついに人とすれ違うことになります・・・

全身の心臓が爆音をたてます。
静かな深夜に響く私の心臓音。
近づいてくる誰とも知らない人。

私はうつむき加減になりながらも進んでいきます。
ストッキングをはいた私の脚がしっかりと地面を踏みしめる様子を確認しながら、
夢のような時間が、一気に現実になったかのように、私の脳内の景色が変わります。

すたすたすたすた・・・・

 

・・・・どきどき・・・・

すたすたすたすた・・・・

頑張れ私、私は女なの。私は女よ!!!!!

 

そう思いながら、うつむき加減で私も足を進めます。

すたすたすたすた・・・

 

あああああああ、もうだめだあああああ!!!!!
このまま消えちゃいたい!!!!
本当だめ・・・!!!!!!!!!!

 

すたすたすたすたすた・・・・

 

気がつくと、何事もなかったかのように通行人は過ぎていきました。

終わった・・・・

私は女と思われたの????・・・・・

 

今起こっている出来事がわからないまま、私は初めての人とのすれ違いを体験したのです。

 

気づいたら2時間も歩いていた。

・・・

意外とどうもないんだな・・・

私は安心しました。

その時の人が私を女と認識したのかどうかはわかりません。
でも何事もなかったかのように通り過ぎていきました。

私はまたこのドキドキ感が快感に変わっていくことがわかりました。

このまま・・・・しばらく夜道を進もう・・・・

当初は、女装子さんが集まる場所を目指していく予定だったのですが、
そこまで行く勇気がなく、
ひたすら、人通りの少ない小道を、
スカートと黒ストッキングで徘徊していました。

寒さを忘れ
現実を忘れ
男の自分を忘れ
ただ、私、今、ここで、女になってる

その感覚だけで私は歩いていたのだと思います。

随分と歩きました。
京都は碁盤の目になっていて、おおよそ東西と南北の道が四角形のようになっていて、
私は小道を大回りして、マンションまで戻ってきました。

マンションの敷地まできて、自分の部屋を見上げると・・・

急に寒さが押し寄せてきました。

寒い・・・・
早く部屋に戻ろう・・・・

部屋まで駆け上がり。すばやくカギをあけて部屋に戻ると、
そこには温かい空間がありました。
開けっ放しのストッキングの袋と、ごちゃごちゃになったメイク道具が、
床に散乱しています。

時計を見ると、もう4時を過ぎていました・・・・

2時間も私はうろついていたのです。

 

指が痛い・・・
手が痛い・・・
鼻が痛い・・・

京都の1月はめちゃくちゃ寒いのですよ・・・
そんな夜道を私はストッキングと、スカート姿で二時間も徘徊していたのです・・・

気づくと鼻水がたれています。

でもその鼻水は、私が女になった勲章のような気がしました。
鼻水をティッシュでかみながら、
今日通った夜道と私を走馬燈のように振り返ります。

私・・・・とんでもない遊びを見つけちゃったかもしれない・・・・♡

 

大学1年生の1月某日の午前4時。
私は1人部屋の中で、ストッキングをはいたまま、秘宝を1人で見つけた海賊のような笑みを浮かべてたたずんでいました。

次回に続きます。

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