GIDさん向け タイプ別で読む ノンケ・マジョリティも読める! 初心者向け 女装子さん向け 私がハマった女装沼 連載コラム

私がハマった女装沼(8)-「女」で働いて、自分の中の「男」が目覚める。その時、何に従うのか?

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いざ女装OLとして女性として入社した会社。
私のスキルを買われて入社!よっしゃやったるぞー!!・・・
ところがどっこい。
そこで待ち受けていたのは、お茶くみ、掃除…
「は!?私に何やらせてんの!?」という気持ちを押し殺し、女性として働く日々。
徐々に女性として働くことにストレスを覚えていきます。

私がハマった女装沼(8)-「女」で働いて、自分の中の「男」が目覚める。その時、何に従うのか?

毎日化粧をして女性として会社に行く日々…
最初は楽しかったものの、それがだんだんめんどくさくなってくる…

業務も、お茶くみとか、事務所掃除とか、倉庫番とか…
どう考えても私がやりたい仕事でもスキルを活かせる仕事でもない。
まさに「女性だからこれをやれ」と言わんばかりの既存ジェンダーの押し付け…

でも、私はそこで腐らなかったのです!

 

運命は自分で引き寄せるもの。目の前で起こることの中に、必ず光をつかめるチャンスがある。

ぶっちゃけ、お茶くみの仕事とか、そういう仕事も大事な仕事なんだけど、
私がやることではない!と思っていました。
でも、そこで「これ私の仕事じゃないんで、辞めます」というのは誰でもできます。
私は反骨心に火が付きました。

絶対、ここからこの会社のエースになってやる

そう思っていました。

運命は自分で引き寄せるもの。
必ず、目の前の景色の中に次の光をつかむチャンスはあるものです。

私は日々の業務を遂行しながら、会社の業務をしているほかの社員の姿や、
役員たちの姿、その仕事内容などを観察していました。

とにかく、社内の人といろんな会話をしました。

前の女装沼7でも書きましたけど、何よりもまずは信頼を勝ち取ることが大事です。
「こんなの私の仕事じゃない」と言って文句を垂れるのは簡単ですけど、
そんなんじゃまず、信頼は勝ち取れません。

自ら動く。

これが大事です。
会社から言われたことだけやってりゃいいわけではありません。

そもそも、マジョリティとは違う「男性で生まれながら女性として働く」という
道を選択しているわけですから、マジョリティとは違う苦労が立ちはだかるのも
想定済みで就職はします。

周囲に求めるな。
自分で変えていけ。
他人は変えられずとも、自分は変えられる。
自分が変われば、周囲も変わっていく。

これたまにトランスの人にもいますけど、
「差別されなくて当然」「特別扱いされて当然」という態度で社会の中での立場を獲得しようとする人がいます。
それはそれでもしかしたら立場を勝ち取れる可能性もありますが、あまり効率的ではありません。
「差別があってはならない」にもかかわらず、世の中は差別と偏見にいまだに満ち溢れています。

そんな世の中で「認められる」というのは、その「世の中=マジョリティ」の中に行くということを
自ら選択するわけですから、「差別されないのが当然」ではありません。

確かに世の中は、昔に比べて随分とLGBTに対する理解は進んでいます。
しかし「LGBTの概念は知ってるけど、実際に目の前にして在ったことがないマジョリティ」にとっては、
戸惑うことがあったり、理解しきれない部分があることもむしろマイノリティ側が許容しておくべきです。

マイノリティがマジョリティに許容を求めるのと同様に、
マイノリティもマジョリティに対する許容を持たなくてはなりません。

マイノリティだろうが、マジョリティだろうがそんなのは関係なく、
仕事で自ら動いて、自分で勝ち取っていくというスタンスは何も変わらないはずです。

会話の中で「なんでそんな恰好してるの?前の会社いい会社だったのに。。。男のままでいいじゃん。
なんかちょっと違和感を申し訳ないけど感じてしまうよ」と言ってくる年配の男性社員がいました。
これだって、取り方によっては「差別」ですよ。

でも私は別にそこで「差別だ!」と叫ぶこともなければ、
その男性社員に心を閉ざしたりもしませんでした。

「そういう疑問を持ってしまうマジョリティもいる」という許容は非常に大事です。

その人が差別しようとして、差別発言をしているのか?
その人が差別しようとは一切してないのに、結果的に差別発言をしてしまったのか?

結果的に同じ差別発言でも、全然違いますよね。
そこは慎重に見極めるべきです。

自分のやりたくない仕事であっても、
その会社でやりたいことがあるのであれば、
「その仕事を信頼を得て勝ち取る!」という未来図を浮かべて、
目の前の1つ1つをこなしていきましょうね💛
信頼を得たら、いくらでも発言権も自由も得られるんですから。
仕事ってそんなもんですよ。

信頼も得ないまま、権利ばっかり主張する人が、
失敗するし、仕事もうまくいかないんです。

何よりも、信頼、人間関係が大事なんです。
それが「雇われる」という働き方なんです。

 

チャンスの神様に尾ひれはない。チャンスがやってきたら、絶対に逃さず血反吐はいてでもつかみとる!

働き出して3か月くらいたったとき、
私は毎日やりたくもない業務をしながら、
会社のみんなと人間関係を作り、会社ではすごく楽しい日々を過ごしていました。

すると、普段業務などは一切関知しない引退状態のその会社の会長さんが、
「クリハラさんをそんな使い方してるのはもったいないじゃないか?」と
どうやら、社長人にお達しがあったようで…

社長から「うちのネット部門の売り上げを上げてくれないかな?
今やってる仕事はもうやらなくていいです。」

きたあああああああああああああ!

そもそも、私はそのために入社したはずなのに…
数か月、倉庫番とかやりたくない仕事をしていました。

見ている人は見てるんです。

私は2つ返事でOKし、3か月で絶対に結果をだすことを
自分で決めました。

私は、「コンサルの仕事」が舞い降りてくるまで、
いつ舞い降りてきてもいいように、ちゃんと準備をしていました。
会社のどこを改善すれば利益率が上がるのか、
在庫回転をどうすればいいのか、価格設定をどうすればいいか…

いつチャンスがきてもいいように準備をしておく。

これは非常に大事なことだと思います。

私が好きな言葉に、

「チャンスの神様に尾ひれはない」

という言葉があります。

これは「チャンスが目の前にきたらすぐにつかめ!!!
通り過ぎてからではもう遅いよ!即行動しろ!」という意味の比喩表現です。

要は、チャンスが目の前にきたらすぐに飛びつけ!!!
飛びつくことを躊躇してる間に、過ぎ去るよ。
後ろ姿を見たとき、もう尾ひれはないからつかめないよ!ってことです。

私は翌日から、お茶くみも事務所掃除もしなくなり、
ネット部門専属のコンサルティング業務に入りました。

あとは、結果を出すだけ。

 

仕事をしているうちに自分の中の「男」が目覚めだす。もう女装して会社に来てる意味はなくなりそうになった。

コンサルティング業務をする際、
私はその会社の今までの売り上げデータ、直近10年間のネット部門の成績などを
すべて出して、分析しました。

ぶっちゃけ、あまりいい成績ではありません。
「10年間もやっててこれだけかよ」というくらいのものでした。

幸い前の会社で、もっと大きいスケールで同じような仕事をしていたので、
難しい仕事ではありません。

あとは、みんなをどう巻き込んでやるか?
これだけです。

人にはみなプライドがあります。
頭ごなしに「これやって」「あれやって」といったところで誰もついてはきません。

そうです。何度も言ってますけど、「信頼」が大事です。
「信頼」を勝ち取る一番楽な方法が「好感を得る」ことです。

人に好きになってもらえれば、その人は自分の言うことを簡単に聞いてくれるようになります。
何よりも、「自分を好きになってもらう」ことが仕事で結果を出す近道だったりします。

結果が出ていない部門は、結果が出ないやり方をしているから出ていないのです。
でも、最初から「それ違う、やめろ」といっても反発を生むだけです。
人間っていうのは、いいか悪いかは別にしてプライドというものがありますからね。

私は、最初はネット部門の仕事にやり方に従うフリをしながら、
ネット部門の社員たちに好きになってもらうように努めました。
とにかく話をして、慣れていきました。

そして、人間関係が慣れてきたら徐々にやり方を変える提案をしていきます。

そんな日々を過ごしてるうちに、自分の脳内はもう、
大企業でサラリーマン生活をしていたころの「男」の私に戻っていました。

…ふとした瞬間に、あれ、なぜ今私はスカートをはいているのだ?

と思うことが多くなっていきました。

私はAGなのか、GIDなのかなんなのかぶっちゃけよくわかりません。
ぶっちゃけ、私は私なのでね。
女性と恋愛したこともあれば、男性と恋愛したこともあります。

そんなアイデンティティーなど自分の中で持っておけばいい。
「私は私、私という人生の主人公がこれからどんな楽しい人生を送れるのだろう?」
これだけで十分、人生という航海は後悔なくできるはず。

そもそも、「女」とか「男」とかそんなの関係ない場所で
己の人生を漕いでいく!と決めた瞬間に、
社会のジェンダーとかそんなもんはどうでもいいわけですよ。

外側に求めるな、内側に求めよ。

ぶっちゃけ、仕事してる間には、おしゃれも必要ないですし、
そもそも「社会が決めた”女”という概念に染まっている必要もない」わけです。
仕事というステージにおいては、とくに「雇われる立場」であれば、
「結果を残す」ただそれだけにフォーカスすりゃいいんです。

結果を残してからだったら、いくらでも自分の自由はあるんだから。

男の娘大学生は髪の毛を切って男性就活しよう。男性で働きながら女装は余裕でできる。

元々一生遊んで暮らせるほどのお金持ちの家に生まれたら、
きっとこんなこと悩まなくていいでしょう。

元々ジェンダーフリーな海外の地域に生まれていたら、
こんなこと悩まなくていいでしょう。

でも、だから何?
なんですよ。

人生は不平等です。
与えられるカードも全然違います。
でも、絶対に誰しもが何らかのカードは与えられています。

不平等であることを受け入れ、
自分に今あるカードをどう生かしていくのか?

これでしか幸福になる道はありません。

人間は誰もが幸福になれます。
でもそれは、すべて自分次第です。

環境?
時代?
運?

違う違う。全部それ、外側じゃん。

外側に求めるな、内側に求めよ。

自分です。
自分次第です。

私はもう「結果を出す」ということだけにフォーカス(集中)しようと思いました。

結果さえ出せば、信頼を勝ち取れ得ます。
信頼を勝ち取れば、自由が勝ち取れます。

特に雇われるという生き方ではそうです。

私は「女である」とか「男である」とかそういう次元を離れて、
私という存在が、とにかくこの会社で一番の成果を出せば、
それであとは自由を勝ち取れるはずだ。

女装したい日は女装して出社し、したくない日はしない。
そんな自由を誰の文句も言われず環境を自分で勝ち取ればいいだけだ。

そう思いました。

私は、次の週から女装しての出社をやめることになります。

次回に続きます。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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