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女性も「女装」する。女装はもう性別に規定される行為ではなくなった。

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最近、どこの大学でも「女装コンテスト」が行われるようになったり、
高校でも「女装コンテストin文化祭」が行われ、
女装子が歌劇団をやり、
お堅い俳優が女装写真を堂々と公開し、
芸人なのに女装活動のほうが多い芸能人もいたり・・・
女装BARのドアを開けばノンケミックス。
女装のフラット化は止まりません。
今この瞬間も秒針が震える間にも、ドンドンフラット化は続いています。

そんな中、「女装」という行為そのものの定義も、

・男性が女性に扮する異性装

という固定観念からも変わりつつあります。

それは、

・女性も、「女装する」んです。

女性も女装するとはどういうことか?
女性の女装行為から、女装のフラット化とからめながら、
女装を再定義してみたいと思います。

■女性も「女装」する。女装はもう性別に規定される行為ではなくなった。

改めて、女装という行為は、

女装(じょそう)とは、それぞれの文化によって「女性用」と規定されている衣服・装飾品を男性が身につけ、これによって外見の衣装上は女性の姿になることを云う。
出典元:wikipedia

この定義が一般的です。
しかし、その定義のアンチテーゼのように
「女性も女装する」ことを今回は語っていきます。

それは、

・男女ジェンダーのフラット化
・男女同権で女性が失った「女」
・女装をするとポジティブな気分になれる

ところにヒントがありました!


■男女ジェンダーのフラット化。

男女ジェンダーは年々フラット化しています。
要は、

・男だったら人前で泣くな
・男だったら仕事をやって一人前
・女だったら男の半歩後を歩け
・女だったらおしとやかにしてろ

みたいな、
「男っていうのはこういうもの、こうあるべき」
「女っていうのはこういうもの、こうあるべき」
みたいな社会がふんわりと決定している
男女の社会的な役割イメージ割り当て
みたいなものが男女ジェンダーですよね。

この記事では男性ジェンダーを「男」、
女性ジェンダーを「女」と表現することにします。

クリハラチアキ
男性:からだが男性
女性:からだが女性
男:ジェンダー男性(男って言ったら・・・こう!)
女:ジェンダー女性(女って言ったら・・・こう!)

しかしこの男女ジェンダー差も、戦後フェミニストたちが頑張った(結果がどうかは別にして)
「男女同権」思想とインターネットがもたらしたさまざまな産業のフラット化のおかげで、
ずいぶんとなくなってきています。

中でも、戦前までは、女性の権利が男性の権利に比べて抑制
されていたので、女性の権利拡充がずいぶんと進みました。
(女性の権利拡充というと女性の権利が男性よりも多く認められている
いうニュアンスでとる方もいるかもしれませんが、そうではなく、
「男性の認められている権利で女性が認められていなかった権利、
あるいはないがしろにされていた権利を女性も獲得した」、
要は「男女間の権利のギャップを埋めた」というほうが正しいでしょう)

なので、「女なんだからお茶をくめ」「女なんだから力仕事はできない」
「女なんだから経理とか事務みたいな体力を使わない仕事やれ」的な、
ことは大きな声では言えなくなりました。

・男女同権なんだから「女だからダメ」ってのはこれからはなしね!

という社会になりました。これはとてもいいことです。

また近年、インターネットの普及により、さまざまな産業がフラット化し、
別に性別に関係なくできる仕事が30年前に比べて圧倒的に増えています。
昔だったら、男性しかやらないような仕事を女性が従事してやっている
仕事が増えてきています。

たとえば、

・倉庫作業
・郵送配達員
・トラックドライバー
・営業職
・経営者
・・・etc


このような30年前であればほとんど男性しかやらなかったような
職種を今では女性がばんばんやってるわけです。

もちろん逆もそうです。
看護師の仕事も男性が多く従事しているし、
乗り物パーサーの仕事なども男性が従事することも増えてきています。

つまり、
30年前だったら、

・それは男の仕事だから女はやるなよ
・それは女の仕事だから男はやるなよ

とジェンダー差ではねのけられていた、
とくに女性の抑制が解放され、
男女(ジェンダー)がフラット化してきているのです。

あくまで例として仕事に関することを述べましたが、
家庭などもそうです。
「男が働き、女は家を守り、子供を育てる」
これだって男女ジェンダーの過去の遺産です。

今や、女性も働く時代。
「男も女も働き、一緒に家を守り、子供を育てる」
時代になってきているわけです。

しかし、それで一部の女性は「女」を失い、
ネガティブな気持ちになっていることがあるのです。

■そして男女同権で女性が失った「女」それを感じるために「女装」する女性たち

30年前のジェンダーだと、
女性は男性よりも権利を抑制されていた(実質的に)
「男女不平等」だったわけですが、
男女ジェンダーがはっきりと分かれていた分、
女性はずっと「女」でいることができました。

もちろん、それがマイナスの作用をする場合が「男女不平等」
であったし、
当時からトランスジェンダーもいたわけで、そのような人々にとって
「女」というのはネガティブでしかなかったわけですが。

しかし、「女」でいることでポジティブを感じることができる
女性もいたわけです。


・お化粧して、美しくなれる

・かわいいお洋服を着れる

・男性に求められることで承認欲求を満たす


要は、

女であることでポジティブになれていた女性もいたわけです。

これは女装して、「女」になっている女装子トランスも共感できるのではないでしょうか?

・化粧して変わっていく自分の顔に見とれる

・何着ていこうかな、服装にワクワク

・男性に「かわいいね」心がウキウキ

「女になりきる」ことで、ポジティブな気分になれませんか?


しかし先ほども述べたように、男女ジェンダーがフラット化すると、


・女性も男性と同じように働き

・女である必要を求められない時間を過ごすことが多くなり、

・というより男女ジェンダーがフラット化すれば、
女性だから「女」では必ずしもなくなっている。


このような状況で、

「女」という概念の中にあるポジティブな側面

・お化粧して、美しくなれる
・かわいいお洋服を着れる
・男性に求められることで承認欲求を満たす

への欲求が生まれるのです。

つまり、

男女同権を求めたがゆえに、
「女」でいられる時間が少なくなり、
逆に「女であることへの欲望」すなはち、
「女装したい欲望を女性が抱いている」状況があります。

Trany Chaser
女性営業職の33歳です。毎日同じスーツを着てうす化粧で出勤。
数字に追われながら毎日夜9時くらいまで働く・・・
数字がきつい週は土日出社してでも仕事をやり遂げる。
そんな会社員生活の中でふと「私、女なのに・・・女じゃない」
という妙な感覚に陥ることがあるんです・・・

たまの休日に化粧しておしゃれすると、「あ、私女なんだ」と
感じます。すごくいい気持ち。


Trany Chaser
すっぴんで会社に行くことに慣れていけば、私は楽な働き方が待っていると思っていた。
メイクする時間、メイクを直す時間、メイクを落とす時間すべてが短縮され、ゼロになり、
別のことに集中できる。それはいいことだ。
しかし、あの快感がやっぱり忘れられない。
男女平等、男と肩を並べて働く、バリバリ働く...。
生理痛も我慢してがむしゃらに働いていると、自分の性別が時々わからなくなる。
そんな時、メイクをする行為で確かめられる。
私は、今、「女」だって。

出典元:http://www.huffingtonpost.jp/arisa-ido/makeup-magic_a_23254876/


女性が「女」になりたい。
これまでは、男性だけが「女になりたい」と女装していた「女装」の
行為主体者の中に、女性が追加されているのです。

■「女装」とはポジティブな気分になるための行為のうちのひとつに過ぎない。男性だけが行うわけではなくなった。

つまり、「女装」はフラット化する世界に応じて、
定義を再定義する時期にきているということです。

女装(じょそう)とは、それぞれの文化によって「女性用」と規定されている衣服・装飾品を男性が身につけ、これによって外見の衣装上は女性の姿になることを云う。
出典元:wikipedia



女装(じょそう)とは、それぞれの文化によって「女性用」と規定されている衣服・装飾品を男性が身につけ、これによって外見の衣装上は女性の姿になることを云う。

こうなったわけです。

つまり、
女性も男性も女装するのです。

その「女装する」というのは、
「女になり、ポジティブな気持ちになる」ということ。

つまり、これまで男性だけがするものであった女装が、
女性にもその行為主体者が広がった。
これが女装のフラット化のジェンダー的側面です。

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